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2004 年度 実績報告書

甲状腺腫瘍、特に乳頭癌の予後因子に関する分子病理学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 13670175
研究機関徳島大学

研究代表者

廣川 満良  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (80173277)

研究分担者 佐野 壽昭  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (80154128)
堀口 英久  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (40304505)
キーワード甲状腺 / 乳頭癌 / 大腸ポリポーシス / APC遺伝子 / 篩状型 / モルラ / βカテニン
研究概要

現在、甲状腺の乳頭癌には種々の亜型が報告されているが、各々が独立した疾患概念として認められるべきか否かは未だ十分に解析されているとは言いがたい。それらの中で我々は家族性大腸ポリポーシスに合併する甲状腺篩状・モルラ型乳頭癌を対象に研究を行ってきた。この亜型は極めて予後のよい乳頭癌であり、その発生にはAPC遺伝子の胚細胞突然変異が関与しているとされている。一方、びまん性硬化型乳頭癌はびまん性の浸潤増殖、間質の硝子化、リンパ濾胞の形成などを特徴とする予後不良の乳頭癌であり、組織学的にモルラに類似した扁平上皮化生を示す。我々は篩状・モルラ型乳頭癌にみられるモルラがびまん性硬化型乳頭癌にみられる扁平上皮化生と混同されることがあることから、両者の相違点を明確にする目的で免疫組織化学的検討を行った。篩状・モルラ型乳頭癌5例にみられたモルラは高分子量サイトケラチンに陰性ないし弱陽性で、βカテニンでは細胞質が弱陽性で、核に陽性局在を示すものもみられた。一方、6例のびまん性硬化型乳頭癌にみられた扁平上皮化生部は高分子量サイトケラチンに陽性で、βカテニンは細胞膜が陽性であった。Bcl-2はモルラが強陽性で、扁平上皮化生部は陰性であった。モルラの発生にはβカテニンの遺伝子変異が関与しており、扁平上皮化生の初期像でないと結論した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Morules in cribriform-morular variant of papillary thyroid carcinoma : Immunohistochemical characteristics and distinction from squamous metaplasia2004

    • 著者名/発表者名
      Hirokawa M, Kuma S, Miyauchi A, Qian ZR, Nakasono M, Sano T, Kakudo K.
    • 雑誌名

      APMIS 112

      ページ: 275-282

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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