研究課題/領域番号 |
13670253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
吉田 栄人 自治医科大学, 医学部, 講師 (10296121)
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研究分担者 |
平井 誠 自治医科大学, 医学部, 助手 (50326849)
松岡 裕之 自治医科大学, 医学部, 助教授 (10173816)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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キーワード | マラリア / ハマダラカ / 遺伝子操作 / トランスジェニック / 一本鎖抗体 / 伝播阻止 |
研究概要 |
研究代表者(吉田)は海外共同研究者であるProf. Crisantiのグループと共同でハマダラカのカルボキシペプチターゼ遣伝子プロモーター領域をクローニングし、抗マラリア活性を有する一本鎖抗体遺伝子をこのプロモーター下に連結したプラスミドベクター2種類(中腸細胞内型、中腸分泌型)を構築した。中腸細胞内型プラスミドDNAをハマダラカ卵にインジェクションして5系統のトランスジェニック蚊を確立した。このトランスジェニック蚊は、吸血3時間後にはカルボキシペプチターゼ遣伝子プロモーターが活性化し、中腸内で一本鎖抗体遺伝子の発現を強力に誘導することを明らかにした。しかしながらこれらのトランスジェニックハマダラカにはマラリア伝播阻止能はなかった。同様に中腸分泌型プラスミドDNAをハマダラカ卵にインジェクションして1系統のトランスジェニック蚊を確立した。現在解析中である。 海外共同研究者であるProf. Crisantiのグループはハチ毒タンパクを発現するトランスジェニックハマダラカを作製し、これにマラリア伝播阻止能があることを見出した(JBC 2002)。またトランスジェニックハマダラカによるマラリアコントロールの方向性を示す報告として、トランスジェニックハマダラカはWTに淘汰されないような工夫を施すことが必須であることを明確にした(Science 2003)。 海外共同研究者であるProf. Sindenのグループは熱帯熱マラリア原虫の各ステージにおけるタンパク発現プロファイルを明らかにした(Nature 2002)。またマウスマラリアゲノムプロジェクトにも参加し、その全塩基配列を明らかにした(Nature 2002)。 本研究課題において研究代表者は日本では初めてとなるハマダラカ遺伝子操作施設をつくり、マラリアコントロールを主目的とする蚊-マラリア原虫の相互関係を解明する研究が可能となった。
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