• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

ベントDNAによる転写促進の機構ならびにその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13670274
研究機関岡山理科大学

研究代表者

片山 誠一  岡山理科大学, 理学部, 講師 (70169473)

キーワードClostridum perfringens / ホスホリパーゼC / 転写調節 / phased A-tracts / ベントDNA / RNAポリメラーゼ / αサブユニット / 再構成
研究概要

ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)ホスホリパーゼC遺伝子(plc)のプロモーター上流には3つのphased A-tracts(-66〜-40)が存在し、低温(25℃)で折れ曲がり(ベント)構造を形成する。するとplcプロモーターとRNAポリメラーゼ(RNAP)との接触領域の拡張がおこり転写が促進される。この分子機構を解明するために、phased A-tractsにウェルシュ菌RNAPαサブユニット(CpRNAPα)が結合するかどうか調べたところ、phased A-tractsにRNAPのαCTDが結合することを明らかになった。UPエレメントのminor grooveに大腸菌RNAPαCTDが結合することが知られていることから、phased A-tractsのminor grooveにCpRNAPαのαCTDが結合していると考えられた。
平成14年度は、αCTDがphascd A-tractsによる低温依存性の転写促進にどれほど貢献しているか明らかにするためにRNAポリメラーゼの再構成実験系を確立して、α2ββ'σとαNTD2ββ'σを作製しようと試みた。まずC.perfringensNCTC8237株からα、αNTD、β、β、σの各サブユニットをコードする遺伝子をそれぞれクローニングし、大腸菌の組換えタンパク質の大量発現系を用いて、各サブユニットを大量生産した。精製した各サブユニットを用いてRNAポリメラーゼを再構成してみたが、α2ββ'σ、αNTD2ββ'σともに十分な活性を得ることはできなかった。β'が不活化されていると考えられた。今後この点を注意して、再度試みる予定である。

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi