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2002 年度 実績報告書

ジフテリア毒素レセプターの細胞外領域を切断するプロテアーゼのクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 13670287
研究機関久留米大学

研究代表者

馬田 敏幸  久留米大学, 分子生命科学研究所, 講師 (30213482)

研究分担者 三浦 芳樹  久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (90279240)
キーワードジフテリア毒素レセプター / HB-EGF / LPA / 膜結合型メタロプロテアーゼ / 細胞外領域の切断
研究概要

研究代表者は血小板由来のリゾフォスファチジン酸(LPA)がジフテリア毒素レセプター/膜結合型HB-EGF前駆体(DTR/HB-EGF)の細胞外領域の切断を誘発することを見い出した。これまでに数種類の既知の膜結合型メタロプロテアーゼのドミナントネガティブフォームを発現させた細胞で、LPA誘発によるDTRの切断は阻害されなかった。このことから、新規の膜結合型メタロプロテアーゼの関与が示唆されたのでこれをクローニングし、その活性化されるメカニズムを解明するために研究を行っている。
昨年度は下記の3方向から研究を進めた。
1 DTRとアソシエートする分子からのクローニング
2 メタロプロテアーゼ阻害剤により濃縮される分子からのクローニング
3 DTRの切断を阻害するモノクローナル抗体からのクローニング
2については阻害剤を失活させずに担体にカップリングする条件の探索が困難を極め、停止状態である。また3については数十クローンをスクリーニングしたが、DTRの切断を阻害するクローンは得られていない。よって、1の方法にて研究を続行中である。進捗状況は、LPA刺激で切断が起きないミュータントDTRを発現する細胞を作製し、LPAで刺激した後、細胞表面特異的にケミカルクロスリンクをかけた。可溶化してHB-EGFのN末端抗体で免疫沈降をしたところ、複数の蛋白が共沈澱することが分かった。そこで各蛋白質のペプチドシーケンスを行うに足りうるだけの量を集めるために、大量培養を行った。共沈降した蛋白質は還元してクロスリンカーを切断し、遊離させた。この溶液のゲルろ過を行い、HPLCにかけ、シーケンスを行った。しかし主に読まれるのはDTRか抗体のフラグメントであった。
そこで、ゲルろ過前の溶液を酸化した後、DTRと抗DTR抗体の各フラグメントを各々抗DTR抗体と抗IgG抗体によって吸収した。この溶液を上記方法により、シーケンスを試みている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takenobu T., Yamazaki A., Hirata M., Umata T., Mekada E.: "The Stress-and the Inflammatory Cytokine-induced Ectodomain Shedding of HB-EGF is mediated by p38 MAPK, distinct from TPA-induced signaling cascades"J. Biol. Chem.. (in press).

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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