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2003 年度 実績報告書

世界的に突発出現したG8・G9ロタウイルスの解析

研究課題

研究課題/領域番号 13670292
研究機関長崎大学

研究代表者

中込 治  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70143047)

研究分担者 中込 とよ子  秋田大学, 医学部, 助手 (40155693)
有澤 孝吉  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (30203384)
キーワードロタウイルス / 血清型 / 分離培養 / 下痢症 / RNA-RNA hybridization / 分子系統解析 / VP7遺伝子
研究概要

ロタウイルス下痢症の発病防御にはG血清型特異的免疫の獲得が重要である。世界各地でのサーベイランスによれば,G9ロタウイルスが世界的に急激な広がりをみせ,その相対出現頻度は約6%におよんでいる。本研究では,G9ロタウイルス株のVP7遺伝子と全ゲノムレベルでの相互関係を明らかにし,その出現の機序を解明することを目的とした。
解析に用いたロタウイルス株は,最近,米国,インドおよび日本で検出され,分離培養に成功した血清型G9のヒトロタウイルス株である。標準株としてWI61,AU32,116E,95H115,US1205を用いた。ウイルス株の培養,精製,RT-PCRによる増幅,塩基配列の決定,RNA-RNA hybridizationなどはすべて標準的な方法によった。
約40株におよぶG9ヒトロタウイルス株のVP7遺伝子の配列は非常によく保存されており,WI61やAU32など古典的G9を系統1,1990年代初めにインドで無症候新生児から分離された116Eを系統2,最近出現した95H115やUS1205を系統3とする分類によれば,すべて系統3に属する。しかし,この系統3からすこしずれのある分離株も米国(Om67)および日本(K1)で見つかった。この結果は,世界的に急増したG9ヒトロタウイルス株はP血清型,亜群,electropherotypeなどの多様性にかかわらず,単一の起源であるとする説を支持する。RNA-RNA hybridizationの結果から,long patternのG9ヒトロタウイルス株(Wa genogroup)の方が,short patternの株(DS-1 genogroup)よりも全ゲノムレベルでのheterogeneityに富んでいるが,これら二つのgenogroupの間で,VP4およびVP7遺伝子分節以外の分節の関与するreassortmentは見られなかった。これらの結果は,単一起源のG9・VP7遺伝子分節が頻繁なreassortmentによりさまざまな遺伝的backgroundをもつヒトロタウイルス株に入りこんだことを示唆している。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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