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2001 年度 実績報告書

Btkの新たな会合分子、BAM11の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 13670327
研究機関北里大学

研究代表者

菊池 雄士  北里大学, 北里生命科学研究所, 助教授 (60262078)

研究分担者 西谷 授  東京大学, 医科学研究所, 助手 (10322075)
キーワードチロシンキナーゼ / Btk / BAM11 / IL-5 / 転写制御
研究概要

細胞内チロシンキナーゼBtkはB細胞の抗原受容体、サイトカイン受容体やCD38等の機能分子を介するシグナル伝達に重要であり、PH領域内のR28C点突然変異はX染色体連鎖免疫不全(XID)マウスにみられるような広範なB細胞免疫不全を引き起こすことが知られている。そこで、BtkのPH領域のシグナル伝達における役割をより詳細に解析するために、我々はIL-5依存性B細胞株Y16由来cDNAライブラリーよりBtkのPH領域に会合する分子BAM11を単離した。このBAM11の部分欠失分子の強制発現により、Y16細胞のIL-5に対する増殖応答が阻害された。また、このときIL-5刺激によるBtkのリン酸化が阻害され、Btkのキナーゼ活性が低下することがわかった。これらのことからBAM11はIL-5刺激によるBtkの活性化に重要な役割を果たしていることを示す。さらに、Western blotおよび共焦点レーザー顕微鏡を用いてBtkの細胞内局在を調べたところ、Btkの一部およびBAM11が核に存在することが分かった。一歩、GAL4-BAM11融合蛋白質発現遺伝子を、GAL4結合DNA配列を上流につないだルシフェラーゼレポーター遺伝子と共にCOS7細胞に導入しルシフェラーゼ活性を測定したところBAM11が転写促進活性を示すことを明らかにした。更に、BAM11の転写促進活性はBtkを共存させることで亢進することがわかった。また、XID変異型のBtkやTec/Btkファミリーの一つであるItkではBAM11の転写促進活性の亢進はみられなかった。以上のことからBtkとBAM11が相互に機能を制御していることが示された。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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