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2001 年度 実績報告書

細胞膜マイクロドメインにおける抗原性糖リン脂質の分子レベルの宿主-微生物相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 13670329
研究機関国立がんセンター

研究代表者

松田 和洋  国立がんセンター, 研究所・ウイルス部, 主任研究官 (80251502)

研究分担者 西田 芳弘  名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (80183896)
キーワード脂質マイクロドメイン / マイコプラズマ / 糖脂質 / リン脂質 / ガングリオシド / 樹状細胞 / 光学異性体 / 宿主-微生物相互作用
研究概要

細胞膜糖脂質マイクロドメインの解析については、機能性膜シアロ糖脂質ガングリオシドのマイクロドメイン形成とその動態についてまとめた。免疫電子顕微鏡を用いた微細構造の解析や脂質マイクロドメインにおけるがん遺伝子srcの動態について国内・国外学会(第22回日本糖質学会、第43回日本脂質生化学研究会、GLYCO XVI、第74回日本生化学、第60回日本癌学会)報告を行い現在投稿準備中である。さらに、免疫細胞脂質マイクロドメインにたいして解析を展開していく。
マイコプラズマ特異糖リン脂質の病原性についてマイコプラズマ学会総会で特別講演をし総説を執筆した。脂質抗原の構造と病原性について、Nature publishing groupから執筆依頼があり、Encyclopedia of life scienceに掲載された。GGPLsおよびその誘導体の有機合成については、現在、光学異性体の準備が進行中である(投稿準部中)。また、高度化推進「糖鎖物質設計」シンポジウムにて「招待講演Mycoplasma fermentans特異的糖リン脂質抗原の構造解析とその意義について」をおこない糖質設計グループ(西田先生)と合成化合物にっいて計画をたてた。
マイコプラズマ由来の糖リン脂質およびその合成類似体の生理活性解析については、IL-6などのサイトカインの産生が認めらている。宿主免疫系として、樹状細胞、Th1/Th2ヘルパーT細胞、NKTなどにたいする活性について検討を準備しつつある。とくに、human B dendritic cellを樹立しておりこれに対する生理活性を検討することができるようになってきた。さらに、無菌動物学会でシンポジストとして発表し特異的糖リン脂質抗原の実験動物モデルの解析や臨床での検討についても研究打ち合わせを行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Matsuda, K., Matsuda, S., Saito, M., Ito, Y: "Separation of phospliolipids and glycolipids using analytical toroidal-coil countercurrent chromatography. I. Separation of human brain lipids."J. Liq. Chrom. & Rel. Technol.. 25. 1267-1281 (2002)

  • [文献書誌] 松田 和洋: "Mycoplasma fermentans特異的糖リン脂質抗原の構造解析とその意義"日本マイコプラズマ学会誌. 28. 1-10 (2001)

  • [文献書誌] Matsuda, K., Saito, M., Yamamoto, N: "Encyclopedia of life sciences Antigen : lipidを執筆"Macmillan reference 1td(Nature publishing group)(全20巻). (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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