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2001 年度 実績報告書

胆のうがん多発国チリにおける胆摘胆汁の突然変異原性発現機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13670332
研究機関新潟大学

研究代表者

山本 正治  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40018693)

研究分担者 土屋 康雄  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60334679)
中村 和利  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (70207869)
キーワード胆のうがん / チリ / 胆汁 / 胆石症 / 突然変異原性 / エームス試験
研究概要

申請者らは胆汁中の遊離脂肪酸(11種)のHPLC分析法は開発した(Ann Clin Biochem 1998;35:279-282)。この方法を用いて、新たな観点から本症の成因研究が可能となった。我々が本研究に先駆けて行った胆のうがん多発県の新潟で採取した胆摘胆汁(摘出した胆のう内の胆汁)の突然変異原性に関する研究で、遊離脂肪酸のある種に胆汁中の突然変異原性を抑制する作用があることを発見した。また脂肪酸の変異原性の発現を抑制する作用に閾値があることも明らかになった(Mutation Res1999;444:41-47)。
そこで本研究では世界的にも胆のうがん多発国であるチリにおいていかなる事情にあるのか、過去に国際学術研究で共同研究を行ったチリにおける研究者Ivan Serra(今回の海外共同研究者)の協力を得て、分析することになった。
今回は、チリの共同研究者を招いて、研究計画について研究打ち合わせを行うと同時に、チリで採取した胆汁41検体を持参願った。
1)チリ共同研究者の来訪:2001年9月10日から9月17日までの約10日間である。来訪者は前述の海外共同研究者のIvan Serra(チリ大学医学部教授)と、チリでの研究分担者のAlfbnso Calvo(ソテロデルリオ病院外科部長)の二人である。今回持参した胆汁検体の整理及び凍結保存と今後の検体採取方法、遊離脂肪酸分析方法、突然変異分析方法等について共通の認識を持った。
2)胆摘胆汁の整理と凍結保存:持参した41検体は全て胆石症で胆のう摘出術を受けた患者の同意(informed consent)を得て採取した胆汁である。性別は男性3例、女性が38例と女性が圧倒的に多かった。平均年齢は男性で48.0歳、女性で46.9歳であった。今回は研究の初年度であるので、41検体については-20℃で保存し、次年度分析に供する予定である。また次年度も続けて検体採取を依頼し、合計約100検体について分析し、最終結論を得る予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山本正治: "主要臓器癌の疫学研究の現状 胆道癌"Japanese Journal of Cancer Chemotherapy. 28巻2号. 155-158 (2001)

  • [文献書誌] Masaharu Yamamoto: "Endocrine Disrupting Chemicals in Hungarian Canned Foods"Environmental Health and Preventive Medicine. 6巻4号. 273-275 (2002)

  • [文献書誌] Yasuo Tsuchiya: "Genetic Polymorphisms of Cytochrome P450 1A1 and Risk of Gallbladder Cancer"Journal of Experimental and Clinical Cancer Research. 21巻1号. 609-614 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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