研究課題/領域番号 |
13670348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
畝 博 福岡大学, 医学部, 教授 (40122676)
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研究分担者 |
上芝 元 東邦大学, 医学部, 講師 (60232740)
馬場園 明 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (90228685)
宮崎 元伸 福岡大学, 医学部, 助教授 (60299542)
今任 拓也 福岡大学, 医学部, 助手 (20368989)
岩橋 満愛 福岡大学, 医学部, 助手 (70330909)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | クラミジアニューモニエ / 虚血性心疾患 / 危険因子 |
研究概要 |
虚血性心疾患とChlamydia pneumoniae(C.pneumoniae)感染あるいは血清脂質など各要因間の関係を疫学研究により明らかにすることを目的とした。循環器疾患の治療を専門分野のひとつにしている秋田県内の一医療機関を対象として患者対照研究を行なった。急性冠症候群(Acute coronary syndrome, ACS)のIncidence caseを症例群(ACS群、男性31例)とした。コントロール群(男性62例)は、この医療機関に基本健康診査のために来院した者の中から、虚血性心疾患の既往がなく安静時の心電図が正常な者とした。入院時あるいは外来時に健康調査を目的とした質問票を用いて、高血圧症や糖尿病等の既往歴あるいは食生活や喫煙、飲酒に関して聞き取りを行なった。この研究の参加者からは同意を得ている。C.pneumoniae IgG抗体およびIgAの測定は、ELISA法にて行なった。統計解析には、SPSSを用いた。オッズ比(OR)および95%信頼区間(95%CI)を求め、p<0.05を有意差ありと判断した。 ACS群とコントロール群を比較した結果、C.pneumoniae抗体陽性率については、IgG抗体、IgA抗体ともに有意な結果は得られなかった。有意差が得られた要因であるBMI、喫煙、LDL-C、HDL-C、高血圧および糖尿病に関して、ロジスティック回帰分析を行なった結果オッズ比(OR)および95%信頼区間(95%CI)は、それぞれ25【less than or equal】BMI(肥満、OR=7.66、95%CI;2.40-24.46、p<0.01)、禁煙(OR=3.84、95%CI;1.18-12.54、p<0.05)、1日20本以上の喫煙(OR=10.06、95%CI;2.64-38.28、p<0.01)、高血圧(OR=3.17、95%CI;1.26-7.98、p<0.05)、糖尿病(OR=9.82、95%CI;2.68-35.02、p<0.01)、LDL-C140-159mg/dl(OR=4.80、95%CI;1.54-14.93、p<0.01)およびHDL-C40mg/dl未満(HDL-C<40mg/dl、OR=6.91、95%CI;1.95-24.40、p<0.01)を呈した。
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