研究課題/領域番号 |
13670369
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
奥宮 清人 高知医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (20253346)
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研究分担者 |
松林 公蔵 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (70190494)
西永 正典 高知医科大学, 医学部, 助教授 (50265245)
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キーワード | 軽度認知機能低下者 / グループワーク / QOL |
研究概要 |
香北町在住高齢者に対し、検診による軽度認知機能低下者のスクリーニングを行い、痴呆進展の予防のための予防的介入として、グループワークプログラムを実施し、その効果を検討した。軽度認知機能低下者35人を対象とし、2グループに分けて、前期と後期で各4ヶ月で終了し、その後交代して施行し、クロスオーバー法にて解析した。前期グループは、5月より8月まで、19人(男5、女14人)、79.5歳、出席率:平均83%、後期グループは、9月より12月まで、16人(男9、女7人)、79.4歳 出席率:平均62%であった。予防的介入としてのプログラムとしては、音楽療法、芸術療法、運動療法、園芸療法、現実見当識訓練、回想法、'作業療法、子供との交流会を組み合わせて実施し、包括的機能評価を行った。認知機能では、記憶力に対しては効果を認めなかったが、構成能力をみるKohs立方体テストにおいて、参加前後で有意に改善し、不参加前後で有意に悪化した(repeated measure AN0VAによるgroup time interaction : p<0.05)。QOL(life satisfacyion index)において、参加前後で有意に改善し、不参加前後で変化がなかった。(repeated measure ANOVA. : p<0.05)ADL、うつ尺度に対しては、効果を認めなかった。以上より、軽度認知機能低下者に対して、認知機能とQOLにおいて、グループワークの効果を認めた。今後さらに人数を増やして縦断的に検討していく予定である。
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