研究概要 |
13年度に行った研究結果の概要は、以下のとおりである。 1)調査対象者の抽出および試料採取:本研究期間中においては、大規模追跡調査に発展させる前段階として、茨城県内県西部の農村一地区(K町)を選び、40〜60歳代の男女、250名を抽出し、循環器精密検診時に予告の上、空腹で午前中に受診させた。 2)食生活・栄養調査:同対象者に対し、食生活問診、24時間リコール法による栄養調査ならびに、食生活以外には、喫煙、飲酒等の生活習慣調査を「栄養のバランスに関するお尋ね」として行った。すなわち熟練栄養士によって、実物あるいはフードモデル等を用いて問診し、またアンケート調査を実施した。特に本研究においては、抗酸化物質関連の栄養素・ビタミンC,ビタミンE,等についても注目して尋ねている。各食品群に加え、栄養補助食品としての、ドリンク剤については、7%程度の人が、ビタミンE剤を飲用していることが判明した。 3)血液検査:血液試料の採取については、検診時の午前中空腹時に採血し、血清、血漿を分離し、測定時まで、-80℃にて保存した。検査項目としては、血清中総コレステロール、HDLおよびLDLコレステロール、中性脂肪、血液凝固線溶系因子等の、動脈硬化危険因子に加え、過酸化物の蓄積結果とされる、過酸化脂質・TBARSの測定を行っている。現在、それらの詳細について分析中である。 4)予備調査結果の報告:第14回国際栄養学会議において、本研究のプレリミナリとして行った若年者の、栄養バランス調査の結果を報告し、討議を行った。
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