研究課題/領域番号 |
13670381
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
伊達 ちぐさ 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (60047389)
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研究分担者 |
福井 充 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40173322)
吉池 信男 独立行政法人, 国立健康・栄養研究所・健康・栄養調査研究部, 部長代理(研究職) (80240232)
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キーワード | 食事摂取 / 生化学指標 / 尿中ナトリウム / 尿中カリウム / 血中ビタミン / 尿中尿素窒素 / 血中脂質 |
研究概要 |
【予備調査1】生化学指標として尿中Na、K、Ca、Mg排泄量を選び、それらが食事性摂取量の指標となるかどうかを検討した。5名の健康な成人男性を対象者として、実験食を調製した。実験および、実験食摂取時の24時間蓄尿中Na、K、Ca、Mg量を原子吸光法で測定した。すべての実験食は同じ食材料を用いて調製し、Naの含有量が3560mg(11日間)、2982mg(14日間)、2184mg(14日間)、1571mg(14日間)の4レベルとなるように調味料を調節した。対象者は39日間実験食を摂取したが、そのうち12日分の食事を分析した結果はK:2674±552(平均値±標準偏差)、Ca:793±33、Mg:282±17であった。実験食の種類別に食事摂取に対する尿中排泄率を検討すると、食塩としての摂取量が6g以上の場合は尿中Naは摂取状態の指標となるが、4g以下の場合は尿中への排泄は約50%程度と低く、食塩の絶対値として示すことは不可能であると考えられた。Kは摂取量の80〜90%は排泄されたが、CaとMgはそれぞれ20%と30%程度しか尿中へは排泄されず、摂取量の指標とはならなかった。これらの値は11日間あるいは14日間の平均値であるので、1回限りの24時間蓄尿を用いて個人の摂取量を推定するには相当の誤差を含む可能性が示唆された。 【予備調査2】大都市住民のボランティアを対象者とした。20・30・40・50・60歳代で各年代について5組の夫婦、合計50名(男性25名、女性25名)を対象に、1ヶ月に7日間(すべての曜日を含む。調査日は連続、不連続を含む。)の秤量食事記録法と、1回の24時間蓄尿(前日に食事記録を実施している日に行う)および採血を実施する計画で現在進行中である。食事記録から得た栄養素摂取量を尿あるいは血液成分から推定できるかどうかを解析する予定である。
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