平成14年度は、禁煙率および健康意識に関するコホートスタディを行った。禁煙への興味の程度の差により、3グループに分け(卒煙ネット会員、卒煙ネット非会員、一般のネット接続携帯電話利用者)この3グループについて、3ヵ月後、6ヵ月後、1年後に、携帯電話からのインターネットを介したアンケート調査を行い、禁煙率および健康意識についての比較検討を行った。 また、本調査に先立って行った、卒煙ネット会員を対象とした携帯電話からのインターネットを介した同様の手法を用いた禁煙率調査では、本プログラム終了時に男性66%、女性55%、平均61%の人が禁煙できていることが確認された。ニコチン代替療法を併用しない、非対面式禁煙プログラムとしては良好な結果であろう。 わが国のネット人口に対する本格的喫煙動向の調査は行われていないため、広く利用できるデータはこれまで公表されていない。本研究では、本研究の妥当性を正しく評価するために、対照群として一般のインターネット利用人口をとリ挙げデータ集積を試みた。本データはわが国のネット利用者の基本データとしても利用価値が大きいと考えられる。 一般のネット接続携帯電話利用者では、6365人からアンケートに回答があり、性・年齢階層別に喫煙率を算出した。
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