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2001 年度 実績報告書

地域における三次予防の技術開発に向けた後天性脊髄性運動麻痺の疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 13670390
研究機関東邦大学

研究代表者

熊倉 伸宏  東邦大学, 医学部, 教授 (60134524)

研究分担者 井原 一成  東邦大学, 医学部, 講師 (10266083)
高柳 満喜子  東邦大学, 医学部, 講師 (00057671)
長谷川 友紀  東邦大学, 医学部, 助教授 (10198723)
矢野 英雄  東京大学, 医学部, 客員教授
キーワード質的研究 / Long Interview / 障害 / 当事者間情報伝達 / 生活満足度 / 脊髄損傷 / ポリオ / 経時的視覚アナログ尺度
研究概要

研究 1:これまで行った研究で、脊髄損傷とポリオ患者を対象に質問紙調査を実施し、社会参加と障害の二次的悪化をWHOのICIDH-2(B-2版)の分類に従って把握し、経時的視覚アナログ尺度(VAST)を用いて時間的経過に沿って記述した。脊髄損傷者1,181人、ポリオ患者976人を対象に、無記名自記式の調査票を郵送により配布・回収した。調査項目は両者に共通で、回答者属性、身体状況、活動性、社会参加、健康サービス、生活満足度について回答を求めたところ、脊髄損傷患者519票、ポリオ患者583票の回答を得た。今年度はVASTについて分析を行った。脊髄損傷者では受傷直後から二次的障害が発生し、生活満足度も早期から低下した。ポリオ患者では約30年の安定期の後に二次的障害の発生頻度が急速に増加したが、生活満足度は後年までよく保たれていた。
研究 2:同障害者の生活満足度改善に関する質的研究を実施し、(a)障害者が自分の障害をどのように認知し、対処し、他の障害者に伝達するかを、当事者間情報伝達のインターフェースとして明らかにすること(b)同障害者のための情報集を作成すること(c)同障害者以外で交換される情報の実態把握・情報交換のための方法論の確立を目指すことを目的とした。データ収集にはLong Interviewを、分析にはEditing Approach(Constant Comparative Method)を用いる。Long Interviewの手法に従い、今年度はテーマを同定するためのレビューを行い、面接で台本として用いるインタビューガイドを作成した。研究1の回答者の中から、障害後10年以上が経過し、かつ生活満足度が上昇した者を抽出したところ、脊髄損傷者115人、ポリオ患者101人となった。協力に同意が得られた者の中から目的指向的に対象者を選択する作業が、現在進行中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 平部 正樹: "ポリオ患者の社会参加についての研究-二次障害との関連に注目して-"民族衛生. 67・5. 219-228 (2001)

  • [文献書誌] 熊倉 伸宏: "Self-assessed secondary difficulties among paralytic poliomyelitis and spinal cord injury survivors in Japan"Archives of Physical Medicine and Rehabilitation. (印刷中).

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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