研究課題/領域番号 |
13670398
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
豊増 功次 久留米大学, 健康・スポーツ科学センター, 教授 (50172218)
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研究分担者 |
川口 貞親 神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (00295776)
吉田 典子 久留米大学, 健康・スポーツ科学センター, 助教授 (10210709)
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キーワード | 働く女性 / 職業性ストレス簡易調査票 / GHQ28精神健康調査票 / 職業性ストレッサー / 家庭ストレス / ストレスマネージメント |
研究概要 |
本研究の目的は、働く女性のストレスとさまざまな職場環境要因および多重役割による影響との因果関係を主に縦断調査から明らかにし、その結果をストレスマネージメントにつなげることである。(1)まず予備調査として、平成13年9月に某大学病院の新規採用の看護職員89名を対象に、職業性ストレス簡易調査票とGHQ28精神健康調査票および独自に作成した家庭内のストレス要因に関するアンケート調査を実施した。解析可能であった女性職員84名において、ストレスの強い(ストレス反応の指標としたGHQ総得点や簡易調査票の心身のうつ得点の高値)例では職業性ストレッサーのうち仕事のコントロール度、技術の活用度、仕事の適合性・満足度、職場環境が不良であった(低かった)。また家庭内のストレッサーも大であった。(2)上記の調査結果をもとに本研究に使用するアンケート調査の内容について考案・作成した。調査内容は、追跡調査という観点から平成9年(初回)に実施した内容に準じ、年齢・同居家族の有無、従事期間・勤務形態や病棟・役職の有無および運動状況・食生活・睡眠状況などの生活習慣と、家庭内のストレス(育児、子供の教育、自分や家族の健康状態などに起因するもの)の項目とストレスマネージメントに関連する項目を加えた。更にGHQ28精神健康調査票と新たに職業性ストレス簡易調査票を加えた。(3)本調査は、初回実施日から5年目に当たる平成14年3月に実施した。対象は、某大学病院に勤務する看護職員1138名である。実施に際し、看護部の了解のもとアンケートの配布・回収を職制下に行った。アンケートは記名自記式とし、対象者には文書で同意を求め、個人情報の保護の取扱については十分配慮した。現在、同意が得られ、回収できた女性職員についてストレスの経年変化とそれに関与する職場環境要因、家庭内要因、ストレスマネージメント要因について解析中である。
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