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2001 年度 実績報告書

植物プランクトン葉緑体関連遺伝子による溺死の証明-

研究課題

研究課題/領域番号 13670430
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

平岩 幸一  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60124616)

研究分担者 郡司 啓文  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (20234643)
阿部 すみ子  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (50136975)
星合 愿一  宮城県水産研究開発センター, 部長(研究職)
水澤 郁文  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (40192356)
栗崎 恵美子  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30106356)
キーワード溺死 / プランクトン / 葉緑体関連遺伝子 / PCR
研究概要

1.溺死を証明するための壊機法にかわる簡便な検査法の確立を目的として、ヒトには存在しない植物プランクトン葉緑体関連遺伝子に着目し、6組のプライマーを作成してPCR法による植物プランクトンの検出を試みた。その結果、ヒト組織だけではプランクトンDNAは増幅されず、植物プランクトン含有サンプル添加試料で増幅を確認した。
2.次に、死後の動物水没実験を行い、水圧によりプランクトンが侵入・到達する部位を検討した。
1)宮城県女川湾の水深0m、10m、30mの地点から海水を採取し、植物プランクトンの同定・計数をした。その結果、植物プランクトンの種類及び数が、水深30m、10m、0mの順に多く、珪藻綱以外の植物プランクトンも検出された。この採取海水1ml、3ml、5ml、10mlからDNA抽出し、4組のプライマーによる増幅を行った。その結果、4組のプライマーにより水深・量に関係なく全ての海水で増幅され、しかもプランクトン含有数に比例するように増幅が確認されるなど、プライマーによる増幅の違いが確認された。
2)安楽死させたウサギを開口して硬直させ、仰向けの状態で水深0m、15m、30mに各2羽を6.5時間沈めた後引き上げて、肺・心臓血・胃内容を採取した。肺及び心血はホモジネートし、Percollにより分離された沈殿物からDNAを抽出してPCRを行った。その結果、全ての心臓血で増幅産物は観察されなかった。肺では増幅が見られたが、水深やプライマーによる差異は認めらなかった。従って、死後の水没によって、肺までプランクトンが侵入することが確認された。尚、ウサギ肺のホモジネートで目的とする増幅産物以外のバンドが観察されたので、今後DNA抽出法、PCR条件等の検討が必要である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 須藤美和子: "PCR法による植物プランクトンの検出-第2報-"法医学の実際と研究. 44. 326-326 (2001)

  • [文献書誌] 須藤美和子: "PCR法による植物プランクトンの検出"法医学の実際と研究. 44. 79-84 (2001)

  • [文献書誌] 須藤美和子: "PCR法による植物プランクトンの検出-第3報-"日本法医学雑誌. 55・1. 88-88 (2001)

  • [文献書誌] 須藤美和子: "実験動物を用いた植物プランクトンの検出"日本法医学雑誌. 56・1. 103-103 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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