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2002 年度 実績報告書

アルコールと内因性急死(心・血管における神経型および誘導型NOSとの関連性)

研究課題

研究課題/領域番号 13670433
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

羽竹 勝彦  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (40164842)

研究分担者 若林 一郎  山形大学, 医学部, 教授 (70220829)
キーワードrat / gaorta / superior messenteric artery / ethanol
研究概要

ラットから摘出した胸部大動脈および上腸間膜動脈を用い,各種agonistおよび経壁的電気刺激によるisometric tensionを測定し,エタノールの影響を検討した。胸部大動脈においては内皮由来の過分極因子(EDHF)による弛緩反応に対するエタノールの影響を検討した。NO合成酵素阻害剤の存在下でphenylephrine (Ph)で収縮後acetylcholineによる弛緩反応はエタノールで抑制された。またATP-sensitive K channelのagonistであるpinacidilの弛緩反応はエタノールにより抑制されかった。またcyclopizonic acidによる弛緩反応はEDHFを介した反応であることが知られているが,この反応はエタノールによって抑制されなかった。従って,エタノールは内皮細胞でのEDHFの産生を抑制していることが示唆された。また上腸間膜動脈において経壁的電気刺激により収縮し,この収縮はtetorodotoxinとguanethidine, prazosinで抑制された。この結果は電気刺激による収縮はadrenergic nerveから放出されたcatecholamineにより収縮していることを示唆している。この収縮反応はNO合成酵素阻害剤の存在下で増加し,capsaicinの存在下では変化が見られなかった。このことは電気刺激による収縮反応はSensory nerve由来のcalci-tonine-gene related peotide (CGRP)ではなくnitrenergic nerveからのNOによって修飾されていることが示唆された。またこの収縮反応はエタノールによって抑制されたが,Phによる収縮反応には影響しなかったことから,神経終末からのcatecholminの放出などの抑制によるものと考えられるが,今後の検討課題である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Miki Nishiguchi: "Different blood acetaldehyde concentration following ethanol administration in a newly developed high alcohol preference and low alcohol preference rat model system"Alcohol & Alcoholism. 37. 9-12 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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