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2002 年度 実績報告書

全身性エリテマトーデスにおけるB細胞活性化機構の解析と制御方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13670441
研究機関北海道大学

研究代表者

小林 清一  北海道大学, 医療技術短期大学部, 教授 (30150246)

研究分担者 森山 隆則  北海道大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (20312423)
キーワード全身性エリテマトーデス / BAFF / TACI / RT-PCR / 選択的スプライシング / モノクローナル抗体 / ELISA / 生物製剤
研究概要

平成14年度の研究計画を実行し,以下の研究成果を得た.
1.BAFF/TACI/BCMA/BAFF-Rの遺伝子発現解析
昨年度より継続して,健常者及び未治療SLE症例の末梢血単核細胞におけるBAFFとそのレセプターであるTACI, BCMA及びBAFF-Rの遺伝子発現解析を行った所,TACI遺伝子において期待されるPCR産物以外に,予想外のPCR産物(T8)が明確に認められた.シーケンスの結果,後者はTACI遺伝子の変異体であり,細胞外ドメインをコードする138塩基が欠損していた.恐らくエクソンスキッピングによる選択的スプライシングにより生じた変異体と考えられた.T8がコードするアミノ酸は21番目のPheからTrpへの置換とそれに引き続く46アミノ酸の欠失が推定された.これら以外の細胞外ドメイン,膜貫通領域及び細胞内ドメインは保存されていることから,何らかのシグナル伝達に関与していると予想された.SLE患者にT8遺伝子発現増強例がみられたが,その意義については蛋白発現や機能解析など今後に残された課題である.
2.BAFF/BAFF-R蛋白分子に対するモノクローナル抗体の作製とその応用
培養細胞株HL60にBAFF遺伝子及び蛋白発現が認められたため,HL60を免疫原として抗BAFFモノクローナル抗体の作製を試みた.組換えBAFF-Flag蛋白を抗原とするELISAで陽性となる複塾のクローンが得られたが,これらの組合せによるサンドイッチELISAシステムの確立には至っていない.しかし,これらクローンにはBAFF/BAFF-R相互作用を阻害する活性を有する可能性があり,B細胞制御への生物製剤開発の突破口となるものである.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Seiichi Kobayashi: "Effect of heat inactivation of seum samples on soluble Fas immunoassay"Clinical Chemistry and Laboratory Medicine. 40(Suppl.). S231 (2002)

  • [文献書誌] Takanori Moriyama: "Characterizaion of fetomaternal macro aspartate aminotransferasenemia of immunoglobulin G-Kappa type"Clinical Chemistry and Laboratory Medicine. 40(Suppl.). S225 (2002)

  • [文献書誌] Satoshi Jodo: "Anti-CD95-induced lethality requires radioresistant FcγRII^+ cells A novel mechanism for fulminant hepatic failure"Journal of Biological Chemistry. 278・9. 7553-7557 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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