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2001 年度 実績報告書

アレルギーのための抗原特異的DNAワクチンの作用機序解析

研究課題

研究課題/領域番号 13670443
研究機関東北大学

研究代表者

佐野 公仁夫  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20192601)

キーワードアレルギー / Th1 / Th2 / CpG / 樹状細胞 / 気管支喘息
研究概要

報告者はすでに、CpGDNAをアレルゲンと結合すると、抗原特異的な強力なアレルギー抑制作用を発揮する事を報告した。今回は、作用機序の解明を目的とした。その結果、CpGとアレルゲンを結合すると、抗原の樹状細胞への結合が著しく促進され、あわせて抗原取り込みとT細胞活性化が冗進することがわかった。抗原を提示する樹状細胞では、CpGによる共刺激物質の発現とIL-12産生も誘導された。Th1誘導に必要な三つの事象が各樹状細胞で同時に起こるために、約100倍効率の良いTh1細胞の分化誘導と活性化が引き起こされることが分かつた。
また、以前報告したTGF-β産生の調節性T細胞が皮膚のアレルギー性炎症を抑制できるかどうかについて検討した。気道の高用量トレランスで誘導されたTGF-β産生細胞は、Th1あるいはTb2細胞で誘発された皮膚炎を抑制し、その機序はTGF-βとIL-10を介するものであることが分かった。気道と皮膚という外界とのインターフェースでの炎症が相互に調節機構を共有しているという知見であり、今後のアトピー性皮膚炎などの治療への展望を開くものである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shirota, H: "Novel roles of CpG oligodeoxynucleotides as a leader for the sampling and presentation of CpG-tagged Ag by dendritic cells"J. Immunol.. 167. 66-74 (2001)

  • [文献書誌] Terui, T: "Production and pharmacological modulation of the granulocyte-associated allergic responses to ovalbumin (OVA) in murine skin models"J. Invet. Dermatol.. 117. 236-243 (2001)

  • [文献書誌] Terui, T: "TGF-βproducing CD4+ mediastinal lymph node cells obtained from mice tracheally tolerized to ovalbumin (OVA) suppresses both Th1- and Th2-induced cutaneous inflammatory responses to OVA by different mechanisms"J. Immunol.. 167. 3661-3667 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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