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2001 年度 実績報告書

腫瘍血管増殖抑制因子アンギオスタチンの作用機序の新たな知見と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 13670496
研究機関東京大学

研究代表者

光井 洋  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30239280)

研究分担者 坂田 洋一  自治医科大学, 血液研究部門, 助教授 (40129028)
丸山 稔之  東京大学, 大学院・医学系研究科医学部, 講師 (30219571)
キーワードアンギオスタチン / 腫瘍血管
研究概要

A:アンギオスタチンの抗腫瘍抑制作用の新たな機序
アンギオスタチン(AGS)受容体がATPsynthaseであるとの報告が最近なされた。また、細胞接着蛋白であるカドヘリンの研究において、易転移性の腫瘍ほど、E-カドヘリンよりN-カドヘリンへとその発現の変化が認められている。その病態として、腫瘍のFGF刺激によるメタロプロテネース(MMP)産生の増大が示唆された。まず、人肝細胞癌組織であるHepG2細胞を用いてN-cadherin, E-cadherin, ATPsynthaseに対する抗体による免疫染色をおこなった。その結果このうち, E-cadherinとATPsynthase(AGS受容体)でその細胞膜が染色陽性であったため、HepG2細胞を用いて実験をおこなうことにした。現在、FGF刺激によるMMP活性の増加が、AGS添加により抑制されるか検討中である。またこの活性の増加にともなってN-cadherinの細胞膜上への表出と、E-cadherinの染色性の減少が免疫染色で確認できるか試みている。その確認の後に、AGSの添加によりN-cadherinの細胞膜上への表出が抑制されることを検討する。さらにマトリックスゲルへのHepG2細胞の浸潤のアッセイの条件決めをおこなっている。次にこの浸潤がAGSにより阻害できるかを調べる。これらのデータの集積により、FGFにより腫瘍細胞がMMP活性を増してN-cadherinを表出した転移性形質を獲得することを、AGSで阻害できるか、が判明する。
B:受容体との結合部位の同定
既に作製されているAGS発現ベクターを用いて、Kringle部分を中心としたdeletion mutantの作製を現在おこなっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Mitsui H, et al.: "The MEK1-ERK MAP Kinase pathway and the PI3-Kinase-Ake pathway independently mediate anti-apoptotic signals in HepG2 cells"Int J Cancer. 92・1. 55-62 (2001)

  • [文献書誌] Hirayama M, et al.: "1gG, anti-P2 as a marker of response to interferon in Patients with chronic hepatitis C"Clin Exp Immunol. 126. 92-100 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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