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2001 年度 実績報告書

肝再生促進をめざした遺伝子治療の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13670517
研究機関大阪大学

研究代表者

田村 信司  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30243223)

研究分担者 福井 浩司  大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
土井 喜宣  大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
木曽 真一  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40335352)
キーワード肝再生 / 可溶型HB-EGF / TGF-β / 可溶性TGF-βII型受容体 / 遺伝子治療 / HVJ-リポソーム
研究概要

私共はHB-EGFが肝再生早期に重要な役割を果たしていることを報告してきた。今回、さらに肝切除後のHB-EGF発現調節機構を検討し、NFkBの関与を明らかにした。また、EB-EGFのトランスジェニックマウスを用いHB-EGFのプロセッシング阻害剤投与により肝再生が抑制されることを見出し、プロセッシングを受けた分泌型HB-EGFが肝再生に必要であることを明らかにした。分泌型HB-EGF遺伝子導入の肝再生能に及ぼす促進作用を検討するため、まず分泌型HB-EGF発現ベクターを作成し、培養細胞に導入し、発現量を検討した。その結果、mRNAおよび蛋白の発現亢進が明らかになった。この結果を受けて発現ベクターを大量に精製した。
一方、TGF-β1が肝細胞の増殖を抑制し、apoptosisを誘導することが知られている。このTGF-βの作用を阻害する目的でTGF-βII型受容体の細胞外ドメインcDNAをpIg/EF-BOSに組み込み、免疫グロブリンFC部分を結合させた可溶性TGF-βII型受容体の発現ベクターを作製した。また、発現量を明らかにするため可溶性TGF-βII型受容体蛋白を測定するELISAシステムを開発し、良好な蛋白発現を確認した。in vivoでの遺伝子導入に用いるHVJ-リポソームをマウス門脈および肝動脈内への注入し、肝障害が無いことを生化学的および肝組織学的に確認し、in vivoへ応用し得ることが明らかになった。
今回の検討で分泌型HB-EGFおよび可溶性TGF-βII型受容体の遺伝子導入による肝再生促進療法の可能性が示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sakuta S, Tamura S et al.: "NF-kB activation in non-parenchymal liver cells after partial hepatectomy in rats : possible involvement in expression of heparin-binding epidermal growth factor-like growth factor"J. Hepatology. (in press). (2001)

  • [文献書誌] Sakuta S, Tamura S et al.: "Activation of signal transducer and activator transcription 3 and expression of suppressor of cytokine signal 1 during liver regeneration in rats"J. Hepatology. (in press). (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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