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2001 年度 実績報告書

心筋症発症におけるC型肝炎ウイルスの意義

研究課題

研究課題/領域番号 13670547
研究機関大阪市立大学

研究代表者

塩見 進  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (30170848)

研究分担者 葭山 稔  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (30240956)
西口 修平  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (10192246)
キーワード肥大型心筋症 / HCV抗体 / HCV-RNA / HCV genotype
研究概要

臨床症例での検討として、大阪市立大学医学部附属病院第一内科外来を受診し、病歴、臨床症状、身体所見、安静時心電図などにより肥大型心筋症が疑われた患者205例のうち、113名に心エコー図検査にて心筋肥大(心室中隔厚13mm以上)が確認できた。それら患者のうち、HCV抗体検索が可能であった63例を対象とした。ほぼ同時期に同附属病院冠疾患集中治療室に入院した患者リストから、心筋肥大を認めず年齢、性別を対応させた患者を対照群とした。心筋症群のうちHCV抗体陽性者14名、陰性者49名[陽性率22.2%(95%CI:12.7-34.5%)]に対して、対照群はHCV抗体陽性者5名、陰性者58名[陽性率7.9%(95%CI:2.6-17.6%)]であり、有意に心筋群のHCV抗体陽性率が高値であった(χ2乗検定:P=0.004)。HCV抗体陽性心筋症群14例のうち13例は家族歴を認めず弧発性であった。また、HCV抗体陽性心筋群全例において血中HCV-RNAは陽性であり、genotypeは1bが60%、2aが40%であった。
肥大型心筋症には濃厚な家族歴を有し、遺伝子異常を認める症例が約半数あるが、残りは弧発性であり病因は不明である。今回の検討でHCV陽性心筋症患者の93%が弧発性であり、血中HCV-RNAが陽性であった。このことより、肥大型心筋症の原因としてC型肝炎ウイルスが関与していることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西口修平他: "循環器疾患におけるHCV抗体陽性率の検討-心筋症と他疾患の比較"厚生科学研究費・非A非B型肝炎の臨床的総合研究・平成10〜12年度報告書. 160-161 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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