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2002 年度 実績報告書

心筋症発症におけるC型肝炎ウイルスの意義

研究課題

研究課題/領域番号 13670547
研究機関大阪市立大学

研究代表者

塩見 進  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30170848)

研究分担者 葭山 稔  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (30240956)
西口 修平  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (10192246)
キーワード肥大性心筋症 / HCV抗体 / HCVコア蛋白 / トランスジェニックマウス / 培養心筋細胞
研究概要

臨床的検討:
80例の肥大型心筋症(HCM)患者(男性55例、女性25例、年齢56.6±12.4歳)について年齢と性別をマッチングさせたコントロール群80例と比較し、臨床的検討を行った。心エコー検査にて心筋が15mm以上の症例をHCMと診断した。HCV抗体陽性患者数はHCM群では18例(21%)でありコントロール群の5例(6.2%)に比べ有意に高率であった(p=0.007)。HCM群においてHCV抗体陽性18例中12例においてHCV genotypeの測定を行なったが、7例(58%)が1b型、5例(42%)が2a型であった。
基礎的検討:
HCVコア蛋白が心筋細胞の肥大に与える影響についての検討として、HCVコア蛋白のcDNAを培養心筋細胞に導入し蛋白合成能やANP、BNPの遺伝子発現を評価したが、明らかな変化は認めなかった。培養心筋細胞では長期間の培養ができないため、HCVコア蛋白の発現による影響が生体では長期間の経過後に出現する可能性を考え、HCVトランスジェニックをもちいて生後1年以上のマウスで現在心筋肥大や心機能を評価しているところである。HCVコア蛋白陽性マウスは全体的に血圧が低いが一部で心重量の増加が認められることよりHCVコア蛋白が心筋細胞の肥大に影響する可能性があると思われる。現在マウスの解析数を増やして検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Teragaki M et al.: "Prevalence of hepatitis C virus infection among patients with hypertrophic cardiomyopathy"Heart & Vessels. (in press).

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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