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2002 年度 実績報告書

アシアロフェチン修飾リポリームによる肝細胞への遺伝子導入の超音波照射による増強

研究課題

研究課題/領域番号 13670562
研究機関東京医科大学

研究代表者

森安 史典  東京医科大学, 医学部, 教授 (80191055)

研究分担者 新槙 幸彦  東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (90138959)
土屋 晴嗣  東京薬科大学, 薬学部, 教授 (90057323)
キーワード遺伝子導入 / 超音波 / アシアロ糖タンパク受容体
研究概要

アシアロフェチン修飾リポソームによるレセプターを介した肝細胞への遺伝子の導入効率が超音波照射によって増強されるかどうか検討した。また癌細胞への遺伝子導入の特異性を高めるために、サイクリンAプロモーター持つ発現プラスミドベクターの遺伝子導入についても検討した。
SV40由来のプロモーター、エンハンサーを持つルシフェラーゼ発現プラスミドベクター(PGV-C2)とアシアロフェチン修飾リポソームの複合体を調製し、肝臓癌細胞HepG2 cellに導入し、ルシフェラーゼアッセイを行ったところ、高い遺伝子導入効率が得られ、受容体を介する遺伝子導入が可能であることが示された。また、Plasmid DNA会合・封入AF-liposomeを培養液中に添加して、様々な時間に超音波照射を行ったところ、1時間後に照射した時、高い遺伝子導入効率が得られた。また超音波照射時間は30秒で最も高い遺伝子導入効率が得られた。また、高いduty cycleの超音波は低いduty cycleの超音波より効率に遺伝子導入できることが明らかになった。現在のところ、最適条件で肝細胞への遺伝子の導入効率は超音波照射により、約2倍増強されることがわかった。
サイタリンAプロモーター持つ発現プラスミドベクターのアシアロフェチン修飾リポソームの複合体を調製し、肝臓癌細胞HepG2 cellに導入したところ、高い遺伝子導入効率が得られた。これらのことから、アシアロフェチン修飾リポソームによるレセプターを介した肝細胞への遺伝子の導入効率は超音波照射によって増強され、肝腫瘍をはじめとする肝疾患の遺伝子治療への応用が期待できる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Aramaki T et al.: "Efficent gene transfer to hepatoblastoma cell through asialoglycoprotein receptor and expression under the control of cyclin A promoter"Biol. Pharm. Bull. 26. 357-360 (2003)

  • [文献書誌] Moriyasu F et al.: "Harmonic gray scale 3D contrast imaging of liver"Academic Radiology. 9. 228-230 (2002)

  • [文献書誌] Suginoshita Y et al.: "Liver targeting of human interferon-beta with pullulan based on metal coordination"J Control Release. 18. 75-88 (2002)

  • [文献書誌] Matsumura T et al.: "Ultrasound exposure enhances the biological action of interferon in the liver"J Drug Targeting. 10. 205-209 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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