研究課題/領域番号 |
13670693
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
下澤 達雄 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90231365)
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研究分担者 |
高橋 克敏 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (00292863)
安東 克之 東京大学, 保険センター, 講師 (60184313)
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キーワード | 血管拡張物質 / 血圧 / 心筋障害 / アンジオテンシン / ノックアウトマウス / 酸化ストレス |
研究概要 |
アドレノメデュリン、PAMPは共通の遺伝子より産生される降圧ペプチドである。今回我々は発生工学的手法を用いアドレノメデュリン単独ノックアウトを作成し生理作用を検討した。アドレノメデュリンノックアウトマウスは胎生致死であり、ヘテロ接合体を用いて検討した。 ヘテロ接合体の血圧は野生型と差を認めず、各種血圧調節因子が絡んで血圧のホメオスターシスは保たれていると考えられた。アンジオテンシンII、8%食塩食負荷を行ったところ、冠動脈は内膜の増殖、外膜の増殖が著明であった。腎臓の動脈系には異常を認めなかった。ヘテロ接合体では酸化ストレスが著明に増加することを電子スピン共鳴法、3-nitrotyrosine染色、尿中イソプロスタン排泄量、及び8OHdG排泄量にて確認した。またアドレノメデュリンはアンジオテンシン、食塩負荷により野生型では増加するが、ヘテロ接合体では増加しなかった。このことから、アドレノメデュリンは食塩、アンジオテンシン負荷による酸化ストレスに拮抗する内因性の物質であり、酸化ストレスによる臓器障害に防御的に作用する因子である可能性が示唆された。
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