研究課題/領域番号 |
13670698
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
西垣 和彦 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (60198447)
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研究分担者 |
藤原 久義 岐阜大学, 医学部, 教授 (80115930)
小戝 健一郎 岐阜大学, 医学部, 助教授 (90258418)
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キーワード | sFas遺伝子治療 / 心不全 / UM-X7.1ハムスター / アポトーシス / ネクローシス / 血中sFas / 左室拡大 / 左室線維化 |
研究概要 |
20週齢心筋症・心不全UM-X 7.1ハムスター15匹を対象に、adenovirus vectorを用いて可溶性Fas遺伝子治療をハムスターの下腿筋肉注射により行った。 遺伝子治療1週、2週、10週後にハムスターをsacrificeし、血中可溶性Fasならびに心筋組織の変化を検討した。非可溶性Fas遺伝子治療群15匹をコントロールとした。 その結果、血中可溶性Fasは、コントロールと比較し、可溶性Fas遺伝子治療群で4週目に500ng/ml以上と著明に上昇した。なお、今回の遺伝子治療により産生される可溶性Fasは、マウス可溶性Fasにhuman IgGのFc portionを付加したものであり、血中可溶性Fasの測定は、human IgGのFc portion部を測定することにより行った。また、可溶性Fas遺伝子治療群では、コントロールと比較し、左室内腔の拡大が減少し、心不全の進行に対する予防効果が得られた。 次年度はさらに例数を増やし、心不全の予防効果の確認と、そのメカニズムを検討する予定である。
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