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2001 年度 実績報告書

高血圧性心肥大・心不全の分子病態におけるインテグリンの役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13670725
研究機関長崎大学

研究代表者

河野 浩章  長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (30325659)

研究分担者 矢野 捷介  長崎大学, 医学部, 教授 (50039864)
瀬戸 信二  長崎大学, 医学部・附属病院, 助教授 (00136657)
芦澤 直人  長崎大学, 医学部・附属病院, 講師 (10301368)
キーワード高血圧 / 心エコー / インテグリン
研究概要

腎血管性高血圧モデルの2K1Cラットの腎動脈クリッピング後4から8週では、シャム手術コントロール群に比べ4週より心エコー上心肥大と心拡張障害を呈しそれが8週まで持続していた。しかし、心収縮障害を呈するまでには至らなかった。血液中のアンジオテンシンII濃度およびレニン活性は有意に上昇していた。また、腎機能については、少なくとも血清クレアチニン値の上昇しているものはなかった。4から8週の心においてαV、β3,β5インテグリンの発現が増強していることがノーザンブロットとウエスタンブロットにより確認された。心組織では、心筋細胞周囲の線維症と置換性の線維症がみられたが、これらのインテグリンの発現は、心筋細胞周囲の線維芽細胞に強く認められた。現在、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬や、アンジオテンシンIIタイプ1(AT1)受容体拮抗薬治療で心肥大と心拡張障害が抑制された状態でのインテグリンの発現について検討中である大動脈、腎等についても検討中である。
本態性高血圧モデルのSHRSPでは、正常ラットに比較して、心エコー上心肥大と心拡張障害を呈したが、心組織では線維症の明らかな増加は認められなかった。ACE阻害薬や、AT1受容体拮抗薬、およびこの2剤の併用の8週間投与で、いずれも心肥大と心拡張障害は抑制された。インテグリン発現の変化について検討中である。
DOCA食塩感受性ラットについては現在進行中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 河野浩章: "2KIC高血圧ラットにおける心機能の評価"血圧. 8巻7号. 71-76 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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