研究課題/領域番号 |
13670734
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 琉球大学 (2002-2003) 横浜市立大学 (2001) |
研究代表者 |
植田 真一郎 琉球大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80285105)
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研究分担者 |
瀧下 修一 琉球大学, 医学部, 教授 (90108712)
島袋 充生 琉球大学, 医学部附属病院, 講師 (60271144)
安成 憲一 大阪市立大学, 医学部, 講師 (90231646)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | アンジオテンシン(1-7) / アンジオテンシンII / ブラジキニン / 酸化ストレス / 抗酸化作用 / NOクランプ法 / 降圧利尿薬臨床試験 |
研究概要 |
1.アンジオテンシン(1-7)の血管作用 アンジオテンシン(1-7)をbrachial arteryより注入し、ヒト前腕抵抗血管におけるブラジキンンなどとの相互作用を検討した。アンジオテンシン(1-7)はそれ自体では血管拡張作用を有しないが、ブラジキニンの血管拡張作用を有意に増強した。この作用はACE阻害薬の投与下およびL-NMMAを用いてNOの産生抑制を行った場合も消失した。 2.ヒト血管NO研究におけるNOクランプ法のvalidation study ヒト抵抗血管においてLNMMAを動注してNOに関する実験を行う時、NOクランプ法を用いる妥当性を証明した。 3.アンジオテンシンIIの酸化ストレス増強作用と、アンジオテンシン(1-7)の抗酸化作用:in vivoおよびin vitroの検討 ヒトマクロファージのモデルを作り、アンジオテンシンIIによる酸化ストレスをフローサイトメトリーで測定し、アンジオテンシン(1-7)の作用を検討した。アンジオテンシン(1-7)は、アンジオテンシンIIによる酸化ストレスの増加を用量依存性に抑制した。我々はまたアンジオテンシンIIは前腕抵抗血管においておそらく活性酸素産生増大によりNOドナーによる血管拡張作用を減弱させることを示したが、この実験系においてアンジオテンシン(1-7)はこのアンジオテンシンIIによる酸化ストレス増大を用量依存性に抑制した。 4.ACE阻害薬投与中の高血圧患者および心不全患者における血中アンジオテンシン(1-7)濃度 ACE阻害薬投与中の高血圧患者では非投与患者に比べ血中アンジオテンシンII濃度は差がないが、アンジオテンシン(1-7)濃度は有意に高値であった。またカプトプリル急性投与後の血圧の低下はアンジオテンシン(1-7)濃度上昇と相関した。心不全患者においてアンジオテンシン(1-7)は正常の20-40倍と高値を示した。 5.降圧利尿薬臨床試験におけるレニンアンジオテンシン系マーカーの測定 昨年開始された降圧利尿薬臨床試験のサブ研究としてアンジオテンシン(1-7)測定を予定している。
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