研究概要 |
ラミニンは、高血圧症、心筋症において心筋、血管細胞に病的に増加し、組織の硬化を招く一要因と考えられている。本教室では、ラミニンの転写機構を検討し転写を強く促進するbcn-1 DNA elementの存在見い出し検討した(H. Suzuki, J. Biol. Chem. 1996)。 また、Yeastのone-hybrid systemを用い、bcn-1モチーフに結合する転写因子(Sox-like transcriptional factor ; SOL-1)をクローニングし登録した(Genebank Accession No. AF072836, H. Suzuki, 1998)。 本年度は研究計画に従いSOL-1の機能解明として、(A)SOL-1遺伝子の調節、発現についての検討を行い、ノーザンブロットにて、ヒト心筋内に強く発現していることを確認したた。また、(B)イーストのTwo-hybrid systemによるMolecular partnerのクローニングを施行することを目的とし、GAL4-DNA binding domainを含むレポータープラスミドを作製段階まで終了した。次の段階として、心筋由来のcDNAライブラリーのクローニングを施行することを予定している。 以上、SOL-1遺伝子の発現の確認、ならびにMolecular partnerのクローニングを計画している。
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