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2001 年度 実績報告書

拡張型心筋症患者心筋におけるジストロフィンの変性とウイルス感染の関与に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13670758
研究機関大阪医科大学

研究代表者

浮村 聡  大阪医科大学, 医学部, 助手 (50257862)

研究分担者 出口 寛文  大阪医科大学, 医学部, 助教授 (90131341)
北浦 泰  大阪医科大学, 医学部, 教授 (50084950)
キーワードジストロフィン / 拡張型心筋症 / エンテロウイルス / サイトカイン
研究概要

コクサッキーウイルスのプロテアーゼが心筋の蛋白の一つであるジストロフィンを切断、変性させ、それが拡張型心筋症における心筋障害の一因であるという論文を臨床で検証するため研究中である。まず我々が保有している拡張型心筋症患者の左室部分切除術切除心筋から、PCR法でエンテロウイルスゲノムを検出した。エンテロウイルス感染は拡張型心筋症患者の約3割に認められた。他のウイルスは認められなかった。エンテロウイルス感染が認められる拡張型心筋症症例の心臓を用い、左室部分切除術切除心筋からの蛋白を抽出を行った。現在、抗ジストロフィン抗体を用いたウェスタンブロット法により、ジストロフィンの切断、変性の有無について検討中である。対照は正常心筋組織ならびに非感染症例を用いている。内因性のプロテアーゼの関与等、ウェスタンブロット法の検討にはまだ課題が多い状況である。
またエンテロウイルスゲノムが陽性の症例でサイトカインがその病因、病態とどう関わっているかを知るため、心臓からRNAを抽出、PRISM7700を用いたリニアタイム定量的PCR法により各種サイトカインmRNAの定量を行った。正常心筋を対照とした。正常心筋組織内でもIL-1βやTNF-αは少量ながら全例発現していた、心不全に関与するとされるIL-1βやTNF-αといった炎症性サイトカインmRNAの発現量とウイルスの有無との関連は必ずしもあきらかではなかった。正常心筋と比較してTNF-αの発現量が多い症例ではTNF-αの発現量の少ない症例に比べて予後が不良の傾向が認められた。この結果については3rd International Symposium on Ventricular Volume Reductionにおいて発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H Deguchi, A Ukimura et al.: "Enterovirus RNA Replication in Cases of Dilated Cardiomyopathy : Light Microscopic In Situ Hybridization and Virological Analysis of Myocardial Specimens Obtained at Partial Left Ventriculectomy"Journal of Cardiac Surgery. V16,No.2. 64-71 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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