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2002 年度 実績報告書

ジストロフィン遺伝子エクソン内のスプライシング促進配列に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13670802
研究機関神戸大学

研究代表者

竹島 泰弘  神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (40281141)

研究分担者 松尾 雅文  神戸大学, 医学部, 教授 (10157266)
キーワードジストロフィン / スプライシング / スプライシング促進配列 / 遺伝子治療
研究概要

私たちは、ジストロフィン遺伝子エクソン内に存在するスプライシング促進配列(SES)に対するアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いてエクソンスキッピングを誘導し、Duchenne型筋ジストロフィーでみられるout-of-frame欠失をin-frame欠失に変換することによって症状を軽症化する治療の臨床応用を検討している。エクソン19のスキッピングを誘導しエクソン20の欠失を有するDuchenne型筋ジストロフィーを治療し得ることをすでに報告しているが、このような治療法の適応をさらに拡げる上において、ジストロフィン遺伝子の欠失好発部位周辺のエクソンのスキッピングを誘導することが必要である。昨年度はエクソン43,46および53において検討を行い、エクソン43および53にSESを同定した。今年度はさらに他のエクソンにおいて検討を行った。
ショウジョウバエdsx遺伝子エクソン3・イントロン3・エクソン4よりなるミニジーンの下流に候補配列を付加し、in vitroスプライシング系においてイントロン3のスプライシングが誘導される程度によってスプライシング促進活性を評価した。エクソン26、34、45、50、52に関して検討したところ、エクソン26では中心部に、エクソン34、45では3側にSESが同定された。一方、エクソン50、52では5側にSESが同定された。
今後、これらのスプライシング促進配列に対するアンチセンスオリゴヌクレオチドによって、エクソンスキッピングを誘導し得ることを明らかにし、アンチセンスオリゴヌクレオチドによるDuchenne型筋ジストロフィー治療の適応をさらに拡げることを検討する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] R.Suminaga: "A novel cryptic exon in intron 3 of the dystrophin gene was incorporated into dystrophin mRNA with a single nucleotide deletion in exon 5"Journal of Human Genetics. Vol.47. 196-201 (2002)

  • [文献書誌] P.S.Lai: "Comparative study on deletions of the dystrophin gene in three Asian populations"Journal of Human Genetic. Vol.47. 552-555 (2002)

  • [文献書誌] M.Yagi: "Two alternative exons can result from activation of the cryptic splice acceptor site deep within intron 2 of the dystrophin gene in a patient with as yet asymptomatic dystrophinopathy"Human Genetics. Vol.112. 164-170 (2003)

  • [文献書誌] K.Adachi: "Heterogous dystrophin mRNA produced by a novel splice acceptor site mutation in intermediate dystrophlnopathy"Pediatric Research. Vol.53. 125-131 (2003)

  • [文献書誌] 足立佳代: "ジストロフィン異常症76家系の遺伝子解析"脳と発達. 34巻. 391-397 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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