研究概要 |
現在、当科が参加している小児白血病の多施設共同研究グループである小児白血病研究会(Japan Association of Childhood Leukemia Study, JACLS)に対して、検体資料の使用申請を行い、承認されている。本研究会では各施設ごとに倫理委員会に申請を行っており、これによりグループ内での新規発生症例に関しての解析が可能となった。今後は、グループ間共同研究である乳児白血病共同研究に対しても検体資料の使用申請を行うことで、保存検体についても解析する予定である。 愛知がんセンター瀬戸加大先生から供与を受けた抗MLL抗体では、MLLタンパク質およびMLLキメラタンパク質はともに核内に分布していることが明らかになった。現在、正常MLLタンパク質と転座によるMLLキメラタンパク質との核内分布の違いを検討している。さらに、我々も独自にMLLタンパク質に対するポリクローナル抗体の作成を行ったが、ウェスタンブロット法による検定では特異性が十分でなかった。このため、複数のペプチドによる家,兎への免疫を試みて、検出感度の高い抗体を作成する必要がある。モノクローナル抗体についても、現在作成中である。
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