研究課題/領域番号 |
13670816
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
間部 裕代 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (70284768)
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研究分担者 |
岩谷 典学 熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (90128257)
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キーワード | 成長ホルモン欠損症 / GH1遺伝子 / 遺伝性 / イントロン3+28G→A / 遺伝性成長ホルモン単独欠損症II型 |
研究概要 |
GH-1遺伝子のイントロンにありスプライシングに重要な部位と考えられているnitron splice enhancer (ISE) motifに注目して遺伝子分析を行なうことを目的に現在、家族と本人の同意取得した重度から軽度の特発性GH分泌不全症50例を対象に、特に第3イントロンを中心に1〜4の各イントロンのISE motifについて塩基配列解析中である。我々が経験した「第3イントロンにIVS3+28G→A変異を認めた遺伝性成長ホルモン単独欠損症II型」を報告した。以下はその要旨である。 遺伝性成長ホルモン(GH)単独欠損症(IGHD) II型は常染色体優性遺伝の疾患であり、これまでGH1遺伝子の第3イントロン(IVS3)に変異をもち、スプライシング異常を起こす例が報告されている。我々は患者とその母親にGH分泌不全を認めた家系の遺伝子分析を行った。その結果、intervening sequence(IVS)3の5^1側から28番目にG→Aのヘテロ接合性変異が認められた。変異の部位はpre-mRNAにスプライスゾームが作用するintron splice enhancer (ISE) motifの部分に相当し、スプライシングに重要な部位と考えられる。これまで報告されているIGHD II型におけるIVS3の他の部位の変異でも第3エクソンのスキップが起こることが知られており、本症例に認められる変異でも同様にdominant negative effectが生じていることを示唆している。
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