研究課題/領域番号 |
13670818
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
松本 知明 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 講師 (30128318)
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研究分担者 |
江川 清文 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (50183215)
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キーワード | アトピー性皮膚炎 / アレルギー疾患 / インターロイキン18 / インターロイキン12 / インターロイキン12リセプター / インターフェロン・ガンマ / Th1細胞 |
研究概要 |
目的:平成14年度の研究によって、小児期アトピー性皮膚炎患者から得られた末梢血単核細胞を、IL-18+IL-12の組み合わせを用いて試験管内で刺激しても、約25%の患者ではIFN-gamma産生が全く生じないことが明らかになった。IL-18+IL-2の組み合わせ刺激によるTh2細胞からのIL-13産生は、いずれの患者においても支障がなかった。このことから、アトピー性皮膚炎患者の25%にみられたIFN-gamma産生不全は、IL-12に対するT細胞の反応性障害に由来すると思われる。そこで本年度の研究目的は、小児期アトピー性皮膚炎患者Th1細胞上のIL-12レセプター発現状態を評価することであった。 対象および方法:12名のアトピー性皮膚炎(平均年齢16歳)とアレルギー歴のない健康な対照小児の7名(平均年齢14歳)から末梢静脈血を得た。比重遠心法にて単核細胞を回収し、IL-12レセプターbeta-1に対するモノクロナール抗体(FITC標識)およびCD4に対するモノクロナール抗体(PE標識)で染色した後、CD4陽性細胞表面に発現されているIL-12レセプター量をFACSで測定した。 結果:IL-12レセプターbeta-1陽性細胞数および細胞毎の輝度とも、両群に差がみられなかった(アトピー性皮膚炎6.53±1.92%対対照小児6.08±1.12%)。なおCD4細胞数も両群に差がなかった。 結論:アトピー性皮膚炎をもつ小児から得られた単核細胞上のIL-12レセプターbeta-1は、対照とした小児と差がみられなかった。beta-1レセプターは定常状態において発現しているが、beta-2レセプターは活性化された細胞表面に発現する。次年度は試験管内で単核細胞を刺激して、発現すると予想されるbeta-2レセプターについて検討する予定である。
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