研究概要 |
本邦のみから報告されてきた常染色体劣性遺伝形式を呈するEarly onset cerebellar ataxia with hypoalbuminemia(EOCA-HA)とポルトガルに存在する常染色体劣性遺伝形式を呈するCerebellar ataxia with ocular apraxia(AOA)とは、alleleicな疾患で原因遺伝子(AOA1)は染色体9p13.3領域、すなわちD9S1817とD9S1878間の2cMに存在することが明らかにされた。さらにこのを領域をgenemap99 databaseを用いて検索すると、microsaterate marker M25、M24,D9S1788,D9S1845,D9S165,MS26間に存在すること明らかになった。UCSC Assembly of Human Genomeを用いて検索すると、この臨界領域に10個(RIG-1,NDUFB6,LUN-1,FLJ20157,HSJ2,FU10805,B4GALT1,BAG1,HSPC177,NFX1)の遺伝子の存在が明らかになつた。この10個の遺伝子の1つ1つを患者DNAで解析するとFLJ20157に本邦での患者で2、ポルトガルの患者で2の変異が同定された。この原因遺伝子FLJ20157をAOA1 geneと名付けた。AOA1 geneの発現をRT-PCRを用いてmouseとヒト組織で検討している。
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