研究課題/領域番号 |
13670835
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
野間 剛 北里大学, 医学部, 講師 (60208387)
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研究分担者 |
高山 吉永 北里大学, 医学部, 助手 (90245407)
松浦 信夫 北里大学, 医学部, 教授 (50002332)
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キーワード | 小児気管支喘息 / ダニ抗原特異IgE産生B細胞株 / アポトーシス誘導サイトカイン / 疾患感受性遺伝子 / アポトーシス誘導Tリンパ球のクローン細胞 / IgE産生の抑制 |
研究概要 |
小児の気管支喘息はダニ抗原特異IgEにより病気が起こる。病気がよくなった患者(寛解患者)のリンパ球には、このIgEを作り出すBリンパ球(独自に樹立したB細胞株)を破壊する(アポトーシスの機序による)Tリンパ球が存在することをすでに明らかにした。このTリンパ球から産生される液性の破壊因子(サイトカイン)は従来報告されているものとは異なっており、このサイトカインを作り出す遺伝子は、活動期にあって症状の消失しない患者では変異していることが推測される。このアポトーシス誘導サイトカインとその受容体を明らかにし、さらに、これら分子に対する遺伝子(疾患感受性遺伝子)を明らかにすることにより気管支喘息の病態を把握し治療の糸口をつかむことが可能となる。今年度は、気管支喘息がよくなった患児末梢血リンパ球から、限界希釈法を用いて、ダニ抗原特異IgEを作り出すB細胞株のIgE産生の抑制と、細胞破壊(アポトーシスによる)を起こすTリンパ球のクローン細胞を選択した。
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