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2001 年度 実績報告書

鶏卵アレルギーの免疫寛容誘導

研究課題

研究課題/領域番号 13670849
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

宇理須 厚雄  藤田保健衛生大学, 医学部, 助教授 (20193972)

研究分担者 近藤 康人  藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (30301641)
キーワード鶏卵アレルギー / オボムコイド / アウトグロー / IL-4 / INF-γ / Th1・Th2
研究概要

鶏卵アレルギーは乳幼児期に好発し、加齢とともに寛解、すなわち、アウトグローしていく。本研究の目的は、鶏卵アレルギー患者を対象として、アウトグローの機序をサトカイン産生の観点から検討することである。
鶏卵アレルギー児の末梢血単核細胞を比重遠心法にて分離、採取した。培養には96穴プラスチックプレートを用いた。最終細胞数を1×10^6個/mlとなるように調整し10%非働化胎児牛血清加RPMI 1640培養液に浮遊した。Ovomucoidを最終濃度として0.1・1000μg/mlの濃度で添加し、37℃、5%、CO2培養器内で7日間培養した。培養終了後、上清を回収した。上清中のIL-4,IFN-γを高感度Immunoassay-kitを用いて測定した。
鶏卵アレルギー児に凍結乾燥卵白抗原経口負荷試験の結果で、患児を非寛解群8例(年令7.5±2.8歳)と寛解群4例(年令12±1.6歳)とに分けた。食物アレルギーがない4例(年令11±5.9歳)を対照とした。
鶏卵アレルギー非寛解群は、ovomucoid刺激によって非刺激時と比べると上清中IL-4は有意に上昇したが、寛解群では有意な上昇を認めなかった。一方、INF-γは寛解群でovomucoid刺激によって有意な上昇をみたが、非寛解群ではみられなかった。以上から、鶏卵アレルギーのアウトグローにはTh1サイトカインであるINF-γ産生の回復が関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 徳田玲子: "トマト果実による口腔アレルギー症候群患者におけるトマト果実とスギ花粉の共通アレルゲン性の検討"小児科臨床. 54. 25-30 (2001)

  • [文献書誌] 近藤康人: "トマトによる口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome)とトマトアレルゲン"日小児アレルギー会誌. 15(1). 39-46 (2001)

  • [文献書誌] Usui U: "A33-kDa allergen from rice (Oryza sativa L.Japonica)"J Biological Chemistry. 276(14). 11376-11381 (2001)

  • [文献書誌] 山田一惠: "低アレルゲン化卵白である加熱脱ovomucoid卵白の簡便な作製法の検討"日小児アレルギー会誌. 15(1). 106-111 (2001)

  • [文献書誌] 山田一惠: "食物アレルギーの治療(アウトグロー)"小児科診療. 64(9). 1383-1388 (2001)

  • [文献書誌] Kondo Y: "Molecular characterization of a 24-kDa buckwheat protein, one of the major allergens of buckwheat seed"Fagopyrum. 18. 21-25 (2001)

  • [文献書誌] 宇理須厚雄(分担執筆): "小児ぜん息アレルギー疾患食事療法HANDBOOK"医師薬出版株式会社. 128 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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