研究概要 |
申請者らは,IL-18の成熟型に相当する部分をコードするDNAに分泌型ホルモンのシグナルペプチドを結合させ,機能あるIL-18が皮膚より持続的に分泌されるコンストラクトを作成し,その遺伝子導入によリトランスジェニックマウスを作成した。このトランスジェニックマウス表皮を採取し,IL-18mRNAの発現,IL-18タンパク質の発現,表皮内IL-18蛋白の生理活性(インターフェロンγ産生誘導能)を測定し,機能の発現を確認を行っている。 導入コピー数の多い蛋白発現の高い個体を選び交配によりIL-18Tgマウス系統を樹立する予定である。 平成14年度ではこのマウスが,アトピー性皮膚炎類似の表現型(皮膚症状,眼症状など)を持ち,アトピー性皮膚炎としての特徴を病理組織学的,免疫組織学的免疫学的に明らかにする。さらにこのマウスが高IgE,高ヒスタミン血症,マスト細胞増多を示すことを明らかにする。
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