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2002 年度 実績報告書

γδT細胞によるタイプ2サイトカイン反応の制御

研究課題

研究課題/領域番号 13670899
研究機関杏林大学

研究代表者

早川 順  杏林大学, 医学部, 助手 (30255393)

研究分担者 水川 良子  杏林大学, 医学部, 助手 (50301479)
キーワードハプテン / 即時型反応 / lgE / γσ^+T細胞 / 接触皮膚炎
研究概要

本年度の研究ではγδT細胞が慢性期の接触皮膚炎に認められる即時型反応にどのような影響を与えるかを検討した。我々は既にハプテンをマウスの耳翼に繰り返し塗布することにより、遅延型反応が次第にlgEの上昇とともに即時型反応+late phase reactionにシフトすることを明らかにしている。
1.γδ^+T細飽の欠如する足蹠へのハプテンの塗布はlgEの上昇に依存しない即時型の反応を誘導するのに対し、γδ^+T細胞を豊富に有する耳翼への繰り返し塗布は、lgEに依存する即時型反応を誘導することが明らかになった。
2.γδ欠損B6マウス(B6δ^+)では、耳翼への繰り返し塗布によりlgEの上昇に依存しない即時型の反応が誘導されることが示された。このような結果はlgE非依存性の即時型反応の発現に対してγδ^+T細胞は抑制的に作用する可能性を示唆している。
3.B6δ^+耳翼やB6足匿で認められるlgE非依存性の即時型反応に対して、ハプテン特異的lgEの投与は抑制的に作用することが示された。
4.γδ^+T細砲はlgE非依存性即時型反応の発現を抑制する一方、Th2反応へのシフトを抑制することによりlgE依存性の即時型反応の発現も抑制することが明らかになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Mizukawa, Y. et al.: "Direct evidence for IFN-γ production by effector-memory-type intraepidermal T cells residing at an effector site of immunopathology in fixed drug eruption"Am J Pathol. 161・4. 1337-1347 (2002)

  • [文献書誌] 早川 順, 他: "HIV感染(AIDS関連症候群への移行期)"Visual Dermatology. 1・2. 130-131 (2002)

  • [文献書誌] 早川 順, 他: "当初Stevens-Johnson症候群と診断された麻疹"Visual Dermatology. 1・3. 282-283 (2002)

  • [文献書誌] 早川 順, 他: "Stevens-Johnson症候群が疑われたHIV関連光線過敏症性皮膚炎"Visual Dermatology. 1・3. 284-285 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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