研究課題/領域番号 |
13670907
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
岩崎 晃 弘前大学, 医学部, 教授 (60111233)
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研究分担者 |
松谷 秀哉 弘前大学, 医学部, 助手 (30241483)
久保田 護 弘前大学, 医学部, 助手 (80133891)
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キーワード | コンボルーション法 / 高エネルギー光子 / 放射線治療学 / 放射線物理学 / 一次線量拡散分布 / 散乱線量拡散分布 / 線量計算 |
研究概要 |
本大学病院に設置されているX線(4MV、10MV、15MV)照射装置を用い、コンボルーション法による線量計算に必要な基本データ(一次線量拡散分布、散乱線量拡散分布、電子汚染強度)の取得のために、水等価ファントム、コルク不均質ファントムを用いて得られた線量データを解析することによって、コンボルーション法による線量計算に必要な基本データ(一次線量拡散分布、散乱線量拡散分布、電子汚染の線量拡散分布)の取得を行った。本年度はさらに、入射X線スペクトルの決定法に精力を傾けた。入射X線スペクトルをビーム中心軸軸からの距離の関数で表し、これに基づいて、以下の事項を遂行した。 (1)水中での減弱係数をビーム中心軸からの距離及び深さの関数で数式化した。 (2)ビーム中心軸からの距離の関数でもって、水中での零照射野TMR(組織最高線量比)を関数化した。 (3)楔、補償フィルター設置による一次X線スペクトル変化の評価を可能にした。 (4)被照射体内での一次X線スペクトル変化の評価を可能にした。 コンボルーション法による線量計算の精度をさらに高めるために、以下の事項をも検討した。 (1)コンボルーション法による線量計算に必要な基装置から出るX線強度分布を決めるために、「線源X線強度分布関数」及び「コリメータ効果関数」の導入 (2)楔・補償フィルター、遮蔽ブロック、マルチリーフから出る散乱X線に起因する線量を考慮した基本計算ソフトを開発
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