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2002 年度 実績報告書

分子イメージングによる痴呆疾患の客観的診断・治療効果判定に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13670925
研究機関金沢大学

研究代表者

森 厚文  金沢大学, アイソトープ総合センター, 教授 (90019604)

研究分担者 絹谷 清剛  金沢大学, 医学系研究科, 助手 (20281024)
柴 和弘  金沢大学, アイソトープ総合センター, 助教授 (40143929)
キーワード痴呆疾患 / 核医学診断 / 放射性医薬品 / モデル動物
研究概要

アルツハイマー病ではアセチルコリン神経系に異常をきたすことが知られていることから,アルツハイマー病モデルラット(ベータアミロイドタンパク(1-40)を側脳室内に持続注入したモデルラット)及び一側前脳基底核を破壊した学習障害モデルを作成しアセチルコリン神経系の変化を調べたところ、ムスカリンアセチルコリンレセプターよりもベサミコールトランスポーターの変化が大きいことが判明した。また、ベサミコールトランスポーターの変化は薬物(副腎皮質ホルモン)あるいは迷走神経下神経節の自家移植にて有意な改善を示した。
そこで,痴呆疾患の分子イメージング剤としてシナプス小胞膜アセチルコリントランスポーターに注目し,ラット脳を用いた薬物阻害実験にて3種のヨードベサミコール類似物質の光学異性体((-)oIV,(-)mIV,(-)vesamicol,(+)oIV,(+)mIV,(+)vesamicol)についてベサミコールトランスポーターとシグマ(α1,α2)レセプターの結合の程度を比較した。その結果,(-)[^<125>I]-oIVは以前に報告した(-)-mIVよりもベサミコールトランスポーターに選択的に結合するのみならず、シグマレセプターとの結合が弱いため、PETあるいはSPECTによるアセチルコリントランスポーターのイメージング剤として有望であることが示された。さらに,このイメージング剤の改良とともに,他のアセチルコリン神経系の分子イメージング薬剤の合成について検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Shiba, H.Mori, et al.: "Chracterization of (-)radioisodinated (-)-ortho-iodovesamicol binding in rat brain preparations"Life Sciences. 71. 1591-1598 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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