研究課題/領域番号 |
13670925
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
森 厚文 金沢大学, 学際科学実験センター, 教授 (90019604)
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研究分担者 |
絹谷 清剛 金沢大学, 医学系研究科, 助手 (20281024)
柴 和弘 金沢大学, 学際科学実験センター, 助教授 (40143929)
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キーワード | 痴呆疾患 / 核医学診断 / 放射性医薬品 / モデル動物 |
研究概要 |
片側性パーキンソンモデルラットを一側の線条体に神経毒である6-OHDAを注入して作成し、迷走神経下神経声節移植の効果について検討した。迷走神経下神経節移植は神経毒を注入してから2週後に行い、ドーパミンD_1、D_2レセプター及びドーパミントランスポータをそれぞれ[^3H]SCH23390、[^3H]YM-09151-2、[^3H]GBR12935を用いたインビトロオータラジオグラフィ法にて評価した。非特異的結合は[+]-ブタクラモールあるいは大量のGBR12935を用いて測定し、神経毒注入側と対側線条体の放射能比を指標とした。その結果、パーキンソンモデルラットにてドーパミントランスポータの著明な減少を認めた。移植ラットにてドーパミントランスポータとD_1レセプターは変化を認めなかったのに対し、D_2レセプターの有意な上昇を認めた。これらの結果より、迷走神経下神経節移植はドーパミントランスポータの改善には効果がないのに対し、神経毒注入側線条体のD_2レセプターのアップレギュレーションを誘導することが示された。 コリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)はアルツハイマー病の神経化学的変化の中で最も変化しているものの一つであるので、強いChAT活性阻害物質を発見するためのスクリーニング法の開発を目指し基礎検討を行っている。基質である[^3H]acetyl-CoAと生成物である[^3H]acetylcholineを分離する方法について検討したところ、kalignostを含む有機溶媒による有機溶媒抽出法にて選択的に分離可能であることはわかった。この方法により,化合物のChATの活性阻害の程度を簡単に測定することが可能となった。
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