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2002 年度 実績報告書

MRIによる血管内乱流評価の基礎検討

研究課題

研究課題/領域番号 13670945
研究機関香川医科大学

研究代表者

大川 元臣  香川医科大学, 医学部, 教授 (70028629)

研究分担者 中野 覚  香川医科大学, 医学部, 助手 (60311825)
森 泰胤  香川医科大学, 医学部, 助手 (50253282)
キーワードMRI / 血流 / 乱流
研究概要

脳血管障害の成因解析をする上で、血管内での血流の乱れの検討は重要な因子となると考えられる。しかし、この乱流の評価には非侵襲的でかつ客観的な方法が無いのが現状である。今回、MRIを用いて血管内の乱流の評価が可能か否か基礎的な検討を行った。昨年度の研究では血管分枝を疑似したファントムを用い2D TOF法でTEを変化させた画像を比較することにより乱流の部位がある程度描出されたが、人体の頚動脈分枝部での検討では十分な成果を得ることができなかった。本年度は健常成人にてTOF法とPC法での頚動脈分枝部における乱流評価を試みた。
[方法]TOF法ではflow compensationの有無やTE・TRを変化させることにより乱流による信号欠損の程度を検討した。さらに、PC法にて心電同期の有無や各種パラメータを変化させることにより乱流の描出に適切な条件を検討した。
[結果と考察]TOF法では乱流の影響を正確に評価するために乱流の影響の無い画像と乱流の影響の大きな画像を比較する必要がある。TEは短い方が乱流の影響が小さいが現有機ではTEの短縮に限界があり十分とは言えなかった。TRの延長やflow compensationの利用もある程度の改善は得られたものの十分とは言えなかった。PC法での検討では心電同期を利用しない場合は十分な乱流の評価は難しいと考えられたが、心電同期を用いTR=24ms, TE=10ms, FA=10°の20mm厚の矢状断像でVENCを30cm/secと200cm/secで様々な心時相の画像を組み合わせることにより血管全体像と乱流のあると推測される部分を捉えることが可能であった。スライスの方向や厚さ、phase encodeの方向を工夫することによりある程度の定量性を持たせられる可能性が考えられ、次年度に検討予定である。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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