研究課題/領域番号 |
13670958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
古谷 誠一 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (10271173)
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研究分担者 |
木津 修 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (70305598)
成瀬 昭二 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (50106407)
西村 恒彦 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (70237733)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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キーワード | 脊椎 / MRI / MR Spectroscopy / Diffusion画像 / 骨シンチグラム / 転移性骨腫瘍 / 骨粗鬆症 / 診断 |
研究概要 |
本研究の目的は、脊椎疾患に対して多機能MR法を応用して診断精度を向上させることにある。これまでにもCT・骨塩定量装置・RI・MRIなどが用いられているが、多くの検査法を用いても骨粗鬆症・転移性脊椎腫瘍を明確に区別することが困難な症例にたびたび遭遇する。本研究では主として侵襲の少ない磁気共鳴(MR)法を用いて多角的な測定パラメーターを抽出することを目的とした。 本研究において利用した装置は臨床用MR装置(1.5T, Gyroscan Intra ; Phillips, Magnetom ; Siemens)とMR Microscopy装置(MR Mics;城南電子)である。MR Microscopy装置では手術などによって得られた検体の詳細解析に使用する予定であったが、本研究期間中には適切な検体が得られなかった。臨床用装置ではMRの測定系列を調整した。具体的にはMRS法は、脂肪を多量に含む組織であるため、脂肪抑制法の検討を行った。脂肪抑制によってアミノ酸の信号を患者から安定的に得ることは難しく、今回は1回の励起で短時間に測定できる脂肪および水を検出して検討した。拡散画像では最適なB値の検討を行った。3軸のMPG印加でB値50〜500での測定を行った。500では十分な信号を得るのは困難であった。これらを患者に応用し、脊椎疾患の解析を行った。MRSでは個体差が大きく、統計的な有意は得られていないが骨粗鬆症・転移性脊椎腫瘍では脂肪が低下していると思えた。拡散強調画像でも個体差を均一化する方法に問題があり、統計的成果は得られていない。 臨床用MR装置を用いて、老年性脊椎疾患の解析を行った。MRS・拡散強調画像に関して測定方法を確立して、臨床用装置を用いて測定した。正常個体の個体差が大きくこれを、均一化した上での解析が必要であると考えられ、さらに解析法を検討している。
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