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2002 年度 実績報告書

^<111>In-DTPA抗アネキシンV抗体による障害心筋の早期検出法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13670969
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

小林 秀樹  東京女子医科大学, 医学部・放射線科, 講師 (10178329)

研究分担者 日下部 きよ子  東京女子医科大学, 医学部・放射線科, 教授 (80075473)
キーワード抗アネキシンV抗体 / 心筋障害 / 抗体イメージング / アドリアマイシン心筋症モデル / 早期発見
研究概要

心不全死する症例の原因の第1位に拡張型心筋症があげられる(日本国内)。拡張型心筋症を早期発見し、現在の進歩した内科的治療を早期に行うことにより、病期の進行を止める可能性が指摘されているが、早い病期段階において、ウイルスの慢性感染が原因と考えられている拡張型心筋症を確定診断することは、臨床上困難な場合がある。心筋症例の心筋細胞膜に提示1-3)されるアネキシンVを、抗原で認識することにより、拡張型心筋症の早い病期に、異常心筋を早期発見することが可能になると予測される。
標識抗アネキシンV抗体が、心筋障害を陽性に描出できるかについて、アドリアマイシン心筋症モデルを用いて検討を行った。【方法】wister rat40匹に、Doxirubicin 0.2mg/kgを7日毎に皮下注射を施行して、アドリアマイシン心筋症モデルを作成した。生存したラットを対象として、投与4週6匹、投与6週6匹、投与8週7匹、投与9週5匹、およびコントロールラット4週6匹、投与6週6匹、投与8週6匹、投与9週6匹を対象として、標識抗ヒトアネキシンV抗体イメージングを施行した。【結果】ガンマカメラで撮像した像から得られた心集積(心肺集積比)は、投与4週2.56±0.48、投与6週2.30±0.49、投与8週2.20±0.23、投与9週0.85±0.41であった。コントロールラットの心肺集積比は、4週1.30±0.21、投与6週1.32±0.38、投与9週1.39±0.23であり、いずれの時期においても、アドリアマイシン心筋症モデルラットがコントロールと比較しての有意に標識抗ヒトアネキシンV抗体の高集積を示した。【結語】標識抗アネキシンV抗体イメージングは、アドリアマイシン心筋症モデルの心筋症初期から、高集積を呈した。病期の初期から高集積を呈することから、心筋障害の軽度な初期より、障害心筋をイメージングできる可能性がある。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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