研究課題/領域番号 |
13671002
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
工藤 喬 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (10273632)
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研究分担者 |
片山 泰一 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80333459)
田中 稔久 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10294068)
武田 雅俊 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00179649)
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キーワード | アルツハイマー病 / アミロイド / プレセニリン / 小胞体ストレス / 老齢 / 脳虚血 |
研究概要 |
ERストレス応答は、IrelやPERKといったERストレス検知分子が小胞体内に蓄積したunfolded proteinを認識し自らがリン酸化することで始まる。そこで野生型IrelcDNA及び野生型PERKcDNAを入手し、それぞれのドミナントネガティブ分子を発現するcDNAを作成し、それらを導入したストレス応答に脆弱な細胞を作成した。Irelは酵素処理により活性部位であるkinase domain及びRNase domainをとばしたΔirelを作成した。PERKはQuikChange Site-Directed Mutagenesis Kitを用いてリン酸化部位である618番のリシンをアラニンに置き換えたKA-PERKを作成した。スウェーデン型変異APPを発現する(pcDNA3.1で導入されている)SK-N-SH神経芽細胞株にpcDNA3.1zeoベクターを利用して野生型Ire1、Δirel、野生型PERK、KA-PERKをダブルトランスフェクトし、stable細胞株を作成した。ドミナントネガティブ分子を発現した細胞の培地中で、野生型の細胞に比し、Aβの増加を見たが、現在解析中である。 砂ネズミに5分間に短期脳虚血を負荷し、0-30分間再灌流を行った後、eIF2αのリン酸化やGRP78/Bipの誘導を検討した。その結果、脳虚血後の再灌流で、ERストレス反応が見られることを確認した。しかし、老齢砂ネズミ(24ヶ月齢)に脳虚血を負荷し、30分再灌流を検討したところ、ERストレス反応の低下が認められた。
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