研究課題/領域番号 |
13671006
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
堀口 淳 島根医科大学, 医学部, 教授 (90136317)
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研究分担者 |
宮岡 剛 島根医科大学, 医学部, 助手 (50284047)
水野 創一 島根医科大学, 医学部, 助手 (80335562)
稻垣 卓司 島根医科大学, 医学部, 助教授 (80176388)
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キーワード | 睡眠時ミオクローヌス / アカシジア / 周期性四肢運動障害 / 睡眠時ポリグラフィー / 精神科薬物療法 / 睡眠 / レストレス・レッグス症候群 / 鉄 |
研究概要 |
平成13年度の検討は、予定通り、抗精神病薬誘発性アカシジアとレストレス・レッグズ症候群の患者を対象に検討し、以下の結果を得ている。、 1)抗精神病薬誘発性アカシジアを対象とした研究 抗精神病薬誘発性急性アカシジアを呈する11例の急性アカシジアを(1)クロナゼパムによる治療、(2)抗コリン剤の追加、(3)抗精神病薬の減量、(4)抗精神病薬の変薬、の順で治療した。これによりアカシジアが全例で消失し、この治療前後(治療前:A群、治療後B群)に全例2夜ずつ、合計22夜、終夜睡眠ポリグラフィー検査を実施した。また年齢、性別を一致させたアカシジアのない13例を対照群(C群)とした。以上はすべて精神分裂病の患者である。 A群はC群と比較して、PLM>5の割合が高く、Inter-Movement Intervalが小さく、Arousal Indexが大きく、SWSと総睡眠時間とが少なかった。A群とB群とを比較すると、アカシジアの治療後にはPLM>5の割合が減少し、総睡眠時間とStage2、SWSが増加し、Arousal Indexが減少し、Inter-Movement Intervalが延長した。 2)レストレス・レッグズ症候群を対象とした研究 レストレス・レッグズ症候群(RLS)と血清鉄との関係 RLS症状発現に低血清鉄が関与するという仮説に基づいて、平成14年2月23日までに睡眠障害を主訴に当科を受診し、直接診断面接によってRLSと診断され、血液検査(鉄、ferritin、transferrinを含む)や頭部MRI、終夜睡眠ポリグラフ検査及び髄液検査(鉄、ferritin、transferrinを含む)を受けたcaseは23人(男性9人、女性14人)である。全例で入眠困難による入眠潜時の延長とPLM(Periodic Limb Movement)が観察され、現在検査記録を詳細に解析中である。
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