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2001 年度 実績報告書

神経性食欲不振症に対する新しい治療プログラムの開発とその有効性についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 13671020
研究機関鹿児島大学

研究代表者

野添 新一  鹿児島大学, 医学部・附属病院, 教授 (10117533)

研究分担者 松本 聰子  鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (90305136)
成尾 鉄朗  鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助教授 (70244233)
キーワード摂食障害 / 家族療法 / グレリン / 神経性食欲不振症 / 自律神経機能 / 脳血流 / 文化変容 / 糖負荷試験
研究概要

1)この1年間に20症例の入院治療を行った。発症、持続因子として家族因の関与は明らかであるが家族指導の十分できた症例と呼びかけにも関わらず家族指導の困難な症例、どちらともいえない症例があった。また家族因子の他にパーソナリティ、薬物、comorbidityなどの関与もあり、判定は難しく今後症例を重ねて検討する。したがって治療中家族の認知変容の指導が十分に出来た例とそうでない例の経過を観察していく予定である。
2)治療と同時に行った病態研究において、新しく発見された食欲冗進物質グレリンを測定し、神経性食欲不振症のサブタイプで違いのあることを明らかにした成績をまとめて論文とし投稿中である。
3)神経性食欲不振症患者の75g糖負荷試験において負荷後15分でインスリン値が最高を呈する一群があり、彼らの治療経過は良好なことを明らかにした成績を学会にて発表予定である。
4)3月のAmerican psychosomatic society(Barcerona)にて(1)Acculturative and Gastroente ropathy:消化器疾患としての摂食障害やと炎症性腸疾患は我が国では文化的経済的要因との関連で急増している可能性のあること。(2)Ccmparison of regional cerebral blood flow in patients with anorexia nervosa before and after weight gain、の2題の摂食関連演題について発表する
5)5月の日本心身医学会総会にて(1)摂食障害とアルコール・薬物問題(2)摂食障害患者の自律機能についてそれぞれ研究成果を発表する。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Naruo. T: "Decreases in blood perfusion of anterior cingulated gyri in anorexia nervosa assessed by SPECT image analysis"BMC Psychiatry. 1・2. (2001)

  • [文献書誌] 中別府良昭, 野添新一他: "神経性食欲不振症患者の脳血流SPECT : Statistical Parametric mapping(SPM96)での研究"臨床放射線. 46. 199-201 (2001)

  • [文献書誌] 中山孝史, 野添新一: "神経性食欲不振症-疫学、病因、病態、治療"日本臨床. 59. 534-539 (2001)

  • [文献書誌] 松本聰子: "体型や食事に対する信念尺度作成の試み:摂食障害における思考パターンを探る"心身医学. 41・5. 335-342 (2001)

  • [文献書誌] 松本聰子: "摂食障害の各サブタイプにおける認知的障害は同じか-認知行動からの検討"心身医学. 41・7. 529-537 (2001)

  • [文献書誌] 成尾鉄朗: "摂食障害の画像解析研究"心身医学. 41. 327-334 (2001)

  • [文献書誌] Naruo.T: "Eating Disorders : Brain Imaging in Textbook Biological Psychiatry"(ED)D'huenen H, Boer JA, Westenberg H, and Williner, London(In press). (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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