研究課題/領域番号 |
13671085
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
宮川 義隆 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50250238)
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研究分担者 |
木崎 昌弘 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (20161432)
池田 康夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00110883)
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キーワード | トロンボポエチン / 巨核球 / リン酸化 / セリン残基 / レセプター / 造血 |
研究概要 |
造血因子トロンボポエチンは巨核球・血小板造血において重要な役割を担うことが遺伝子改変マウスの表現形から確認されている。急性前骨髄球性白血病患者にレチノイン酸を投与すると白血病細胞に分化誘導がもたらされると同時に血小板数の増加を認める。レチノイン酸投与時の急性前骨髄球性白血病患者血清中のトロンボエチン濃度が高値を示し、他のIL-6,IL-11など炎症性サイトカインの増加を認めなかったことから、レチノイン酸が骨髄間質細胞に作用してトロンボポエチンの産生を促進していると仮説を立てた。SV40 large T抗原で不死化したヒト骨髄間質細胞をモデルとして、レチノイン酸がトロンボポエチン遺伝子のプロモーターに作用し、転写を促進していることをレポーターアッセイ法、当該プロモーター領域の一部をプローブとして用いたEMSA法により明らかにした。さらにレチノイン酸刺激によりアセチル化されたヒストン蛋白がトロンボポエチンプロモーター領域に結合することをクロマチン免疫沈降法により確認した。一方、造血細胞の分化機構を解析するためにチロシンキナーゼ阻害剤STI571を用いてヒト白血病細胞株K562の分化、シグナル伝達を解析した。その結果、STI571によりK562細胞はヘモグロビンを産生し、巨核球を含む他の系統の分化マーカーを同時に発現することが確認された。さらにMAPKの不活性化、p38 MAPKの活性化を伴い、転写因子c-mybの発現の変化もあきらかにされた。
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