研究課題/領域番号 |
13671151
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
駒津 光久 信州大学, 医学部附属病院, 助手 (90221978)
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研究分担者 |
相澤 徹 信州大学, 保健管理センター, 教授 (90150896)
山内 恵史 信州大学, 加齢総合診療科, 講師 (30191191)
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キーワード | ブドウ糖 / インスリン分泌 / cAMP / アシル化 / 膵β細胞 |
研究概要 |
ブドウ糖がKATPチャネルを閉鎖して細胞内ca^<2+>濃度([ca^<2+>]i)を上昇させてインスリン分泌を惹起することは良く知られている。一方我々は、従来よりブドウ糖がKATPチャネルの閉鎖とは別のメカニズムでインスリン分泌を刺激しうることを見い出し、その特性や分子基盤について研究してきた。今年度は、まずcAMPがブドウ糖と同様にインスリン分泌のreleasable poolを増加させることを報告した(Endocrinology143;4203-4209)。この研究課題の本題であるアシル化されインスリン分泌に関連する蛋白の同定については次のような事実があきらかになり現在投稿中である。1)^3H-パルミチン酸を用いてラット膵β細胞の代謝ラベルをおこなうと数種類の蛋白がラベル去れること2)そのうち24KDの蛋白はブドウ糖などの栄養素で特異的にラベル量が増加すること3)これらのラベルは生化学的にPalmitoylationであること4)24KDの蛋白はSNAP25ではないこと、5)24KDの蛋白は酸性蛋白であること、などである。今後、この蛋白のpurificationをおこなう予定である。
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